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ローエングリンとオルフェウス その3

「ローエングリン」は若い時代のワーグナーの最後のオペラと
言われます。ギリシャ神話、エッシェンバッハの中世叙事詩
(中世ゲルマン神話)、ルーカスの文献、グリム兄弟の作品
などから物語を抽出し、(つまりゴッタ煮ですね)
ゴッタ煮の煮物から自分の汁味を創り出しました。
で、名うての料理人ワーグナーはどのように調理したかというと、

3幕に仕分けして、先ず第3幕から作曲し始めました。
次に第1幕、その後第2幕、最後に前奏曲と、この順序で
作りました。
この曲以前には彼のオペラも番号制を取り入れていました。
アリア、重唱、合唱などに全て番号を振って一つ一つを区切った
もので、番号オペラと言われていますか。
1曲アリアを歌い終わると「ブラーヴォ」、重唱が終わると
「ビース、ビース」、これが又いいのですが、ちょっと
邪魔な時もある。ローエングリン、タンホイザーから以降は
全一幕拍手に途切れないので少々疲れますが、集中して観る事が
出きます。

ブラバント公国を継ぐべきエルザとその弟ゴットフリートは
まだ若いゆえ、ハインリッヒ王が伯爵のテルラムント
とその妻のオルトルートに保護を言いつけます。
ところが弟ゴットフリートは行方知れず。
エルザと森へ行った時にいなくなってしまったのです。
エルザが殺害したと罪を着せられています。
王はエルザを非難するテルラムントとエルザに剣によって
神の裁断を受けるかと尋ねると2人は承諾する。

そこへ白鳥に導かれた船に乗って、河に現れるたのが謎の騎士、
実は円卓の騎士(cavaliere della Tavola rotonda) の息子
パルシファルの息子で、エルザに味方する。闘いに挑む前に
「自分が勝ったらエルザと結婚する、しかし決して自分の名と
出自を尋ねてはいけない」という旨をエルザに承諾させます。
騎士はテルラムントを負かす、が生命は助けました。
エルザは晴れて無罪となりました。
が、テルラムントとオルトルートは白鳥の騎士の名前と素性を
聞けとエルザを唆します。彼女自身知りたい欲望に耐え切れなくなり、
婚礼の晩に遂に尋ねてしまう。その時、
テルラムント及び一味の者が侵入して来るが、騎士は一刀のもとに
切り捨てる。
王の前に出た騎士は名と身分を明かす。
「我こそは遠から者は音に聞け、」 戦いはもう終わってますよ。
「我こそは遠き国で聖杯を守るパルシファルの子、
ローエングリンじゃ!」
エルザ一同「ヒョエーッ!」
「身分を明かしたから、もう私の神通力は消えてしまった!
あと1年勤めを果たせば人間になれたものを!」
とローエングリンは船でどこぞへか去って行く。
彼を連れて来た白鳥は実はオルトルートの妖術で姿を変えられていた
エルザの弟、ゴットフリートでした。
弟は人間に戻りました! でもローエングリンが行ってしまった。

第3幕の始めの合唱曲「結婚行進曲」、これはよく耳になさる
音楽でしょう。ワーグナーはこの曲から創作し始めたのですね。
メンデルスゾーンの「結婚行進曲」と共に有名ですね。
リッチは合唱を有効に使っとります。ウェディング・コーラスも勿論、
第1幕2場、フィナーレ、など筋の運びに加わるか、劇に反応する
聴衆の役割をしています(ギリシャ劇のように)
コーラスの重要性、合唱効果をグルックの「オーリドのイフィジェニー」
から学びました。でもリッチ、彼はユダヤの人だよ。
(それは又、別の折にね)

王様登場の際には4人の天使が特別あつらいのトロンボーンを吹き
鳴らします。アイーダ凱旋行進曲では特別仕立ての(管をまっすぐにした
長い)トランペットを吹き鳴らしますね。
ライトモティーフも又有効に使われとります。「禁じられた問い」の
モティーフなどですね。
作曲が最後になった前奏曲は、耳になさることがおありでしょう。
主題を並べた壮大なソナタ形式です。

童話風なお話ですが、ローエングリンは聖なる愛を、エルザは人間の
弱さを表わしているのだそうです。そしてリッチは芸術家の深い孤独と
精神の中の天上の輝きをローエングリンに託したのでありました。

「俗世を離れた孤独の世界、至上の、限りなく広い光輝く世界に
類稀な快楽と躍動する精神の理想とが波打っている。」
ボードレールがこのオペラを評した言葉です。




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Author:ミルティリおばさん
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猫と2人暮らしのおばさんです。
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