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パルジファル

とうとうワーグナー、端折りまくって200年祭も
終わってしまいます。でも彼の音楽は終わりにならないので
機会があったら又書かせてもらいます。

では行ってみます、
ワーグナーの最後であり最高傑作の「パルジファル」。
ヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハの小説「パルツィファル」を
基にして、いつものように脚本、美術、演出などは彼自身です。

一言で申しますと神話であり、宗教祝典劇で、暮れというより
復活祭のオペラ、聖金曜日のオペラです。

山の頂上に建てられた城、モンサルバート、そこの城主ティトゥレルは
天から聖杯と聖槍を授かり、それを守るべく寺院を建てます。
彼の息子のアムフォルタス、グルネマンツら騎士が聖槍と聖杯を守って
います。聖杯はキリストと弟子達との最後の晩餐にキリストが飲んだ
葡萄酒の杯、聖槍はキリスト磔刑の時に脇腹を刺した槍。
これらを守っていたのですが、敵対する魔法を使うクリングゾルと、彼に
魔法をかけられたクンドリーに誘惑されたアムフォルタスは聖槍を奪われた
挙句、その槍で傷を負ってしまう。その傷から絶えず血が流れ出ています。
「彼を救えるのは聖なる愚か者」だと予言され、果たして愚かな青年は
現れた。
彼の名はパルジファル、聖槍を取り戻しその槍でアムフォルタスの傷に
触れると忽ち傷は癒えた。槍を掲げると一羽の鳩が彼の頭上に舞い降りた。
居合わせたクンドリー(彼女一人が劇中、女性です)は息絶えて救われた。

これが大体の粗筋です。
1877年から書き始め(着想はもっと前からです)、
初演が1882年バイロイトです。書いていたのはイタリアで、
聖杯と聖槍を守る寺院はシェーナの大聖堂をリッチは
念頭に置いていました。
第2幕のクリングゾルの魔法の庭園、これはサレルノ近く、
ラヴェッロのルフォーロ庭園です。
パレルモでオペラを書き終えました。翌年ヴェネツィアで亡くなります。

粗筋だけサッと読んでもあまり面白いと思えないのですが。

ニーチェは嫌いなオペラです。「十字架の下にひれ伏した」
なんて言ってます。
もともとワーグナーとニーチェは友人のはずですけどね。
その割にはワーグナーに対峙する他の作曲家を引っ張って来て
掲げたりもしています。

ヒットラーは国家社会主義(ナチズム)のオペラとパルジファルを
評しています。これはヒットラーの我田引水でしょう。
あまり音楽に素養がなかったのでしょう。
某タレントがヒットラーと靖国神社を並べていましたが、これは日本よりも
ドイツ、オーストリアから締め出されるよ。メルケルさんに怒られますよ。
(メルケルさんもちょっと理解出来ない所があるけれど)
ヒットラーをやたら持ち出すな、と。

作家の方達、その中で曽野綾子さんしか思い出せないのですが(すみません)
ワーグナーを聴きながら執筆するのだそうです。
これは分かります。私はドビュッシーを聴きながらですけどね。尤も、
曽野綾子さんや作家の方達のような大それた仕事をしているわけではありません。
ワーグナーの音楽はミッドα波を引き出してくれるのではないかしらね。
パルジファルはキリスト教音楽(グレゴリウス聖歌)も含んでいますが、
同時にショーペンハウアーの東洋哲学(ショーペンハウアーは鈴木大拙とも
親交がありました)の影響で仏教とも関わっていて、
ニルヴァーナ(涅槃)に近い音楽という風に言われます。
これは賛同します。そして、彼の最高傑作です。



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Author:ミルティリおばさん
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猫と2人暮らしのおばさんです。
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2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
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