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ナルチスとゴルトムント

昨年11月にペルージャでヘルマン・ヘッセの
ブック・フェアの催しがありました。
今年はヘッセが亡くなってから50年目の年です。

1877年に南ドイツで牧師さんの2番目の子供として
生まれました。お母さんもやはり宣教師の娘さんで、
布教中に彼女はインドで生まれました。

折角マウルブロン神学校に入学したのに半年後に自主退学。
ヘッセは神経を病んでいましたしね、
拳銃など買って自殺を企て未遂に終わりました。
(成功しないで良かった!
成功していたら、あなたの本を読めなかった。
あなたもノーベル文学賞作家にはなれませんでした)
その後、あちらで働きこちらで働き、
ふらふらとしていた様に見えますが、
作家、詩人としてのデビューは若かったのでは
ないかしらね。21歳の時に「ロマン的な歌」を出版。

「Narziss und Goldmund」Narzissのssは本当は
シャールフェセスで別の字なのですが、
ここで出ません、残念!
ナルチス(水仙の花)とゴルトムント(金の口)
イタリア版タイトルは「Narciso e Bocca doro」で
イタリアの読書好きからなかなか愛されている小説です。

おばさん、中学生の時にこの本を読みまして
ナルチスに恋をしました。
ボケッとしていた中学生時代のおばさんは
ナルチスを想って数週間、
余計にボケッとなって暮らしました。
あの頃ヘッセが好きで何冊も読みました。
一連の彼の小説の中で特にこの「知と愛」(ナルチスとゴルトムント、
故高橋健二訳)はお気に入りで、この小説を選んだ私は
なかなか本に対する選択眼があった、
なんてその後そっと1人で喜んでおりました。
私は格別読書好きというわけではなく、文学少女などからは程遠く
読書感想文は苦手でした。
本の面白さが本当に分かり始めたのは40、50を過ぎてからです。

渡部昇一さん(評論家、英文学者、大学教授)が著書の中で
(本のタイトルを失念しました。ごめんなさい)
「子供に課題図書を与えても本当に面白く(味わって)読めるの
だろうか?僕が子供の頃に1番面白かったのは
少年倶楽部だった。」と言っておられますが同感です。
本は年と共に味わいが出て来るので
面白いからこそ読むものと思っております。

いつもの様に前置きだけで終わりそうですね。
概要だけサラッと行ってみます。
ヘッセにしては長編の310ページとちょっと。
読み重ねてみますと主人公の2人、
ナルチスもゴルトムントも人間ばなれしています。
こういう人間はいないでしょう。
存在したとしても探すのには骨が折れるでしょう。
ヘッセは自分を真二つに分けました。理性と感性とに。
2人をそれぞれの代表選手として立て、肉付けしました。
肉の付け方、情緒の与え方がさすが詩人、
小説家のヘッセです。

ソナタ形式ということで
主題の呈示(ナルチスとゴルトムントが修道院で出会います)
展開(官能なるものに目覚めたゴルトムントが旅立ち、
    放浪を続けます)
再現(2人の再会)

続きは又次回。御静聴ありがとうございます。




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Author:ミルティリおばさん
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イタリアに住むこと30と数年、
猫と2人暮らしのおばさんです。
翻訳フリーランサーです。
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英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
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2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
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