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金子みすゞ ヘルマン・ヘッセ

  不思議

わたしは不思議でたまらない
黒い雲から降る雨が
銀に光っていることが

わたしは不思議でたまらない
青いクワの葉食べている
蚕が白くなることが

わたしは不思議でたまらない
たれもいじらぬ夕顔が
一人でパラリと開くのが

わたしは不思議でたまらない
たれに聞いても笑ってて
あたりまえだということが

   帆

港に着いた舟の帆は、
みんな古びて黒いのに、
はるかの沖をゆく舟は、
光かがやく白い帆ばかり。

はるかの沖の、あの舟は、
いつも、港へつかないで、
海とお空のさかひめばかり、
はるかに遠く行くんだよ。

かがやきながら、行くんだよ。


    Weiße Wolken (白い雲)
O Schau, sie schweben wieder
Wie leise Melodien
Vergessener schöner Lieder
Am blauen Himmel hin!

Kein Herz kann sie verstehen,
Dem nicht auf langer Fahrt
Ein Wissen von allem Wehen
Und Freuden des Wanderns ward.

Ich liebe die Weißen Losen
Wie Sonne, Meer und Wind,
Weil sie der Heimatlosen
Schwestern und Engel sind.

ご覧! 青い空の彼方に、
忘れられた美しい、
ほのかなメロディのように
又、浮かんで流れて行く

長い旅路をさすらった
悲しみと喜びを
知り尽くさなければ
あの雲の心は分からない

太陽と海、風、白く透明な
移ろいやすいものを私は愛する
彼らは故郷をなくした私の
姉妹、天使なのだから。

「帆」と「白い雲」、何となく似ているから
書いてみました。

海辺の町で育った金子みすゞは港に着く船、沖行く船を、
毎日のように目にしていたのでしょうね。
光り輝く白の帆掛け船は、港に着かず
海と空の境目を過ぎ去って行く。
はるか遠くに行くんだよ、
輝きながら行くんだよ。

詩人の心の中を白い帆が過ぎて行く。
ヘッセが流れ行く雲を懐かしく辿ったように。

金子みすゞ(1903~1930)
ヘッセ(1876~1962)
生きていた時代は被りますね。

https://www.youtube.com/watch?v=LkjDt3V76HE

金子みすゞは山口県長門市の人で、
安倍晋三総理と同郷です。

こちらはフィガロさんに、「フィガロの結婚」から
もう1つのアリア(カヴァティーナ)
Se vuol ballare Signor Contino,
https://www.youtube.com/watch?v=_i9H4HeiSGg

序曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ikQNFqVkNNc



間違えました。安倍首相は東京で生まれて育った方でした。
ご祖父母様のどなたかが、長門市の方です。











 




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Author:ミルティリおばさん
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猫と2人暮らしのおばさんです。
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英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
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2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
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