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ビルマの竪琴

ビルマは文語でミャンマーというのだそうです。
今ミャンマーとして知られておりますね。
ラオス、タイ、中国、インド、バングラディシュと
隣接していましてブータン、カンボジアにも近いです。

7,8世紀に世界史に浮上し、イギリスに統治される
1885年までずっと王国でした。1886年に
イギリス領インドに併合され1つの州となりました。
1948年に独立して軍事政権時代を経て民主化の途を
辿りました。

第二次世界大戦中、イギリス統治のビルマに
日本軍が入り込んでいました。
独立したいビルマ人は日本人に後押しされ、
日本の旗色が悪くなると又イギリス人のもとへ戻るのでした。
それはビルマ政府とビルマ国民軍の間で
揉めていたせいがあったからなのですが。

以上、大雑把過ぎるビルマの状況です。

竹山道雄(1903~1984)という小説家が
戦後間もなく子供のために「ビルマの竪琴」を
書きました。その作品を市川昆監督、
申し訳ないです。字が違います。昆の上に山を
書くのです。ここで出せません。
1956年に市川監督(1915~2008)が
その本を映画化しました。ヴェネツィア映画祭で
受賞しましたのですが賞の名前を失念しました、すみません。
後1985年に同市川監督がカラーで
リメイクしました。
内容は同じです。
私が見たのは1985年版です。
チューブでも白黒の方をご覧になれます。
音楽があふれている映画です。

1945年、第二次世界大戦も終わりに近い時のお話です。
日本の一部隊の隊長は音楽学校出で部下に歌を教え
みんなで歌って心を励ましているのでした。
部隊の中の水島上等兵は自らの手製のビルマの竪琴、
サウンガウを上手に弾きこなすのでした。
彼の竪琴の音は清々しく戦地を潤します。
水島上等兵は又ビルマ人に変装もして偵察に行き
竪琴で様子を知らせているのでした。

ある日小屋で休憩している部隊はイギリスの大部隊と
出くわします。一斉射撃用意万端のイギリス兵。
隊長は歌え、踊れと命令し、水島の伴奏に合わせて
「埴生の宿」を歌い踊りながら広場にあった
弾薬を小屋の後ろに隠します。
緊張が漲る日本兵とイギリス兵、その時、聞こえて
来るイギリス人が歌う「home sweet home」
水島は必死で伴奏を弾き続けます。
やがて起こる「埴生の宿」の英語と日本語での大合唱。

おばさんはここでウルウルッと来ます。
祖国を遠く離れて戦場にいる人達にとって家族、我が家は
当にsweet homeでしょう。

部隊は降伏し、捕虜収容所に送られます。
しかしまだ降伏せずに戦っている日本の小部隊がありました。
水島が選ばれ竪琴を携えて彼等の所へ説得に行きます。
が、甲斐はありませんでした。
その帰り道、死体と白骨の山に出会った彼は仲間の所へ
行かずに今来た道を戻って行きます。亡くなった同胞を
このまま放って置けないのでした。
助けてくれたお坊様の僧衣を盗み(ここはちょっと頂けません)
僧となります。

収容所では彼の安否を気遣ってみんなが待っています。
明日、日本に帰るという日に2羽のオウムを肩に載せた
彼が収容所の柵の向うに現われました。
みんなは埴生の宿を合唱します。堪らずに竪琴を取り
弾き始める彼。
「水島、水島、一緒に帰ろう!」
彼は無言で「仰げば尊し」を爪弾きます。
彼の頬には一筋二筋と涙が伝わります。
おばさんは昔この歌はいつも義務感で歌っておりました。
こんなに美しく響く曲とは思っていませんでした。
水島は朝霧の中に消えて行きます。

過ちはもう繰り返しません。
この言葉が世界中に響き渡りますように。


No title

この「あやまちは繰り返しません」って言葉をはじめて聞いたのは児童小説「ごめんねぼっこ」でした。
これは、絶対にごめんと言わない子供に精霊のひとつ「ぼっこ」がとりついてごめんと言わせるためにすったもんだするお伽噺でした。
このぼっこは主人公の夏平だけにしか見えない精霊で、ごめんと言ったら消えてあげると言いつきまとうのですが、最初ウザがっていたのに次第に仲良くなってしまうのです。最後何気なしにごめんの言葉が出て別れの挨拶もなしに消えてしまい、夏平は後悔するのです。
「本当は君にも謝りたいこと、いっぱいあった」と言って。
そしてぼっこが消えてからもしばらく物語は続きます。
夏平くんと他の登場人物、担任の先生も一緒に原爆記念館を見に行くのです。そこにこの言葉が書いてあって、「被害者も加害者もない、人類を代表する言葉」として紹介されるのです。
当時はよくわかりませんでしたが、国籍も国境も人種差別もない、そんな世界になって欲しいなと願う大人になってからしみじみ思い出しました。

読んだ当時から、青春の香り漂うすばらしい作品だと思いました。
残念なことに、現在絶版中だそうです。
こういう名作が復刻されないのは惜しいことです。

Re: No title

「ごめんねぼっこ」という小説は
ひょっとして佐藤さとるの作品では
ないでしょうか?
題名と内容、雰囲気からして
そうではないかなあと思ったのですが。

本当にね、国籍も国境も人種差別もない
世界が来るといいですね。
前途多難で遼遠ですが、世界が統一する日は
きっと来ますでしょう。

ときにショコタンブログを最近読んでます。
お忙しいでしょうにマメな方ですね。
読んでいると若返った気分になります。

No title

いいえ、山下夕美子さんという方です。
なんと言うか、明るくて青春の香りに溢れている。
子供の頃はぼっこがかわいくて腕白な夏平が面白くて、
おとなになるとその中に秘められたメッセージや、作者の優しい
心、平和を願う心が読み取れるなかなか深い児童小説です。

Re: No title

早速お知らせ下さってどうも
有難うございました。
山下夕美子さんという方は
知りませんでした。
又読んでみたい本が増えました。
「読まずに死ねるか!」
なんていうブログも
ありますね。
大分威勢のいいことですね。
Secre

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