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ナルチスとゴルトムント 干草の上で

千もの感情による心の動揺と戦いつつ、
中庭の菩提樹の下を秘かに抜け水車小屋からの
出口を探します。「村」へ行った晩を思い出し
微笑せずにおれないムント君、禁じられた
危険な道を恐れなく歩いて行くばかり。
門衛さんも院長も教師達のことも、もう
考えません。

急流の小川に渡す木の板はなく、裸になって
衣服を向う岸に放り、胸まで水に浸かって激しい流れを
渡りました。服を着ながらナルチスに思いを馳せます。
自分が今している事はナルチスが予見した事だった!
賢明で嘲笑的なナルチスの明晰さが改めて思われました。
ナルチスの言葉が鮮やかに耳に響きます。

「君は母の胸で眠り僕は荒野に醒めている。
君は少女を夢見、僕は少年を。」
彼の後ろに修道院が横たわっています。
仮の故郷のように見える、長い間、
彼の慣れ親しんで愛している修道院でした。

新しい道を得てナルチスに依存しない、子供ではない事を
喜ぶムント君。でも、もう彼の声を聴けない、
あの高貴な美しい目を見る事は出来ない。

彼は言葉のない世界に入り込みました。
知り合った女、リーゼとの約束通り梟の鳴き真似をして
呼び合いました。リーゼはもう来ていました。
2人は暫く歩いて森を抜け、良い香りのする干草の上に
腰を降ろしました。小川の静かなせせらぎが聞こえます。
もう何も考えずに、彼女に魅惑されるままに。
今度は彼女は誘惑するのでなしに愛されることを
望んでいます。
静かにゆっくりと燃え上がる2人。
月の輝きの中にリーゼの姿が美しく浮き上がりました。
「何て美しいんだ!」
彼女は贈られた言葉に微笑しました。
Secre

プロフィール

Author:ミルティリおばさん
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イタリアに住むこと30と数年、
猫と2人暮らしのおばさんです。
翻訳フリーランサーです。
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英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
コラボです。

2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
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