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ナルチスとゴルトムント リディア

富裕な騎士は広い農園も持っていました。
農園、馬係のヒンリッヒ、年取った食料、料理係のレア、
などがいて、ムント君は乗馬したり、狩猟のお供をする
ワンちゃんとも友情を結びました。
弩(いしゆみ)の仕方も覚えました。
弩: die Armbrust
   la balestra(伊)私は見たことがないです。
弓を横にしたような形だそうです。
中世に狩りや戦で使ったのだとか。
中国では前5世紀から既に戦で使用していたそうです。

その秋は葉が落ちるのが遅く、いつまでもシオンと
薔薇が咲いていました。(シオンというのはキク科だそうで
私は見たことがないのです)

ある日、城にお客さんが訪れました。騎士とその妻、それに
馬丁の3人。小旅行からの帰りが遅くなってしまったので
宿泊を願ったのでした。異国の訪問者は歓迎され
鶏、魚など振舞われます。陽気な騒ぎが嬉しいムント君、
彼も参加して、みんなで豪華な夕食です。

騎士の奥さんはムント君を見ると、すぐに熱い視線を送り
始め、食事中にムント君に足を絡ませて来ます。
すぐに答えるサービス精神旺盛なムント君。
修道院のエピソードなど何気に語りながら、ナイフをわざと
落とし、拾う振りをして床に屈みテーブルの下の彼女の足を
愛撫します。それを見ていて蒼くなるリディア嬢。

奥さんはゴルトムントの話よりも彼の声に聞き惚れている、
ということをムント君は知っていました。

3人の女性は3人3様を呈します。
ユーリエは猛烈な嫌気と抵抗を。
奥さんは満足感に喜び、リディアは激しい苦悩を。
そしてリディアの目が嫉妬と内面の熱望に輝いた、
ゴルトムントはその様子の全てを見逃しませんでした。

リディアはベッドの中でもまだ考えます。
「あの2人は今頃ベッドで一緒なのだろうか」

曇り空、湿った風の吹く
あくる朝、お客さんは発って行きました。

リディアは馬を駆って散歩に出ました。
ゴルトムントが追いかけます。逃げるリディア、彼女の
金髪が矢のように輝いています。
とうとう追いつかれちゃった。泣き出すリディアに
キスの遊戯を教えるゴルトムント。
で、2人のおままごと恋愛が始まるのでした。

おばさんがこの小説の中で一番印象に残る女性の1人です、
リディア嬢。というかヘッセの描いた女性全般の中でも。

ゲルトルート(春の嵐)は小さな女の子には眩しかった。
大人になって読むと、少し理想化され過ぎていますかね。
クーンの初恋の人、歌の下手さから嫌気がさした、その人に
会って歌を聴いてみたいです。恋人が逃げ出すようでは半端な
音痴ではないでしょう。ヘルミーネ(荒野の狼)は女性では
ないでしょう。と、今日はこの辺で。
良い日をお過ごし下さい。





No title

こんにちは。

リディアが登場する章は、とても印象に残っています。

女性が、意中の男性の嫉妬心を煽るため他の男性に色目を使ったりってありますが、ムント君って同じ事をしてるんですね。

おっしゃる通り、ムント君って光源氏のようですね!

ミルティリさん、日本人でヘルマン・ヘッセや「ナルチスとゴルトムント」を好きな人は多いですよ。日本で一番有名な掲示板サイトにもスレッドがある位です。ヘッセは青春小説を書く人という認識が多いのも確かですが。。。

ところで、イタリアが舞台の中心なのに「I Borgia」が国営放送でないのは残念ですね。
「I Borgia」では枢機卿や教皇の頭頂部は皆さんフサフサしてましたので、トンスラは限られた風習なのかと思いました。
情報ありがとうございます。

私はブログを持っていないので、ミルティリさんのブログいつも楽しみにしています。

あと、そんなに私歴史に詳しくないんですよ。
英仏やイタリア・スペイン・エジプトなどの王朝や英雄が好きなので、歴史小説はよく読みますけど。

「ナルチスとゴルトムント」の日本語訳本の第19章で、ゴルトムントへのナルチスの思いが5ページにもわたって綴られています。
そして最後の場面へと続きますが、何十年ぶりに読んだら年甲斐もなく大声で泣いてしまいました。

とてもつらい場面ですが、とても美しい場面ですよね。

Re: No title

ここでは(小声でね)ガリレオ・ガリレイに関して
10年位前まで国民の皆さんよりも周りの外国の方が
内情をよく知っていた、というお国柄なので、
「I Borgia」は大筋では放送しないでしょう。
見たいけれど残念!

日本は外国と比較した場合に言論の自由な国だと思います。

恥ずかしながら塩野七実さん、1冊も読んでないですが
(今度読んでみます)
須賀敦子さんは友達から借りて2冊程読みました。

私は前はテレビっ子だったのが、仕事しながら聞けるので
ラジオおばさんに変身致しました。
ボルジアのドラマで印象的なシーンなどお話して下されば
嬉しいです(^^)

ここをPomさんのブログ代わりになさって、
ヨーロッパ、地中海の国々の歴史なども
お話して下さいな。

これから掲示板の「ナルチス・・・」を検索してみます。
あ、それと日曜日に神父さんにトンスラの事情をもっと
詳しく聞いてみます。
もう、夜中の12時だわ、ゴルトムントを思う
ナルチスの気持ちを思いながら寝みます。

No title

色々お気遣いくださって、ありがとうございます。
トンスラの事はいつでもいいんですよ。日本語訳でもそのような記述なかったので。。。イタリア訳者は面倒くさい事を!!

ミルティリさん、今度、「I Borgia」のあらすじ、シーズン1をまとめて見てからお知らせしたいと思いますので、気長に待って下さると助かります^^

掲示板の事ですが、不特定多数の人が投稿してるので、不快なものもあるかもしれません。
日本語訳では、タイトルは「ナルチスとゴルトムント」ではなく「知と愛」なので、「知と愛」の方が検索にヒットするかもしれません。

私の独断と偏見で、参考にしていたり新たに発掘したサイトをご紹介します。まだまだ、探しきれていませんが。(先頭のhは省いてます)

ヘルマン・ヘッセの年譜
ttp://hermannhesseclub.net/nenpu.html

大勢の人のレビューがダイジェストで見れて、面白いです
ttp://book.akahoshitakuya.com/b/4102001107

私の小説の解釈に近いものがありました
ttp://d.hatena.ne.jp/ima-inat/20080420/1208618039

デッサンや絵画などを多様しています
ttp://stundenbirne.jugem.jp/?eid=233

学術的解釈の手助けに
ttp://kgur.kwansei.ac.jp/dspace/bitstream/10236/5087/1/484-13.pdf

ttp://ouc.daishodai.ac.jp/profile/outline/shokei/pdf/150/04.pdf

ttp://kgur.kwansei.ac.jp/dspace/bitstream/10236/5383/1/363-06.pdf


上記以外のブログやサイトは、内容があらすじだけだったり、解釈が軽薄すぎたり、個人の体験談とゴルトムントのそれを比較したりして、個人的感情が過多だったりしたので、解釈を深めたい目的にはそぐわなかったので載せてません。。。

Re: No title

「I Borgia」で皆さん、髪がふさふさと、
と、仰っていましたが、教皇、司教などは、髪は
そのままで宜しかったそうです。でも帽子を
被っていませんか?宗教の式典の時に。
教皇のお帽子がtiara、
司教のお帽子がmitraというのだそうです。
敬虔を顕すということで剃髪は修道士がしたのだそうです。

派によって(ベネディクト派などは)髪を剃らなかった
という人もいますが、4、5世紀に始まった、この習慣、
パパ(教皇)はトンスラを受けていない者は
クリスチャンとして認めなかった、という話もあり、
昔の事とて定かでないんですが、
ネットでのしらべによると
イタリアの地域だけで、フランス、ドイツでは、ヘッセの
言うように髪を耳のあたりから短く切っただけだそうで
良かった、ナルチスは禿じゃなかった!

何でも頭の真ん中で髪の房を5つ切ったのだそうです。
司教がその儀式を行ったそうです。で、東方から
この習慣が入って来たと言ってる人もあり
やはり、仏教とキリスト教は関わりのある部分があるのかも
知れません。
「少林寺木人拳」の話と又、繋げてしまいますが
最後のシーンで館長が一龍の髪を剃る、
剃髪の儀式ですよね、あれも。

Pomさnのおかげで色々知らない事が分かりました。
どうも有難う。
今日、聖職者のなり手が不足していて、近所の神父さんは
3つの教会を掛け持ちでミサを挙げています。
若い神父さんで、TシャツとGパンで教会に駆け込み
慌てて法衣を羽織って忙しなくミサを挙げています。

長くなりました。続きます。

Re: No title

沢山のサイトを教えて下さって
どうも有難うございます。
2,3読んでみました。これからじっくり
読んで参りますね。

トンスラは1972年8月15日に廃止されたそうです。

塩野七生さんの字を間違えてしまいました。
3拝9拝12拝致します、塩野様。
七実というのは私の姪の娘の名で、何でも
日本がブラジルを下したサッカー戦の日に生まれたのだとか。

「Tota pulchra」 貼り付けておきますね。
私達が歌ったのはブルックナーと
Alessandro・Borroniのです。
tota pulchra es maria Borroni、

ブルックナー
http://www.youtube.com/results?search_query=tota+pulchra+es+maria+bruckner&oq=tota+pulchra+es+maria+bruck&gs_l=youtube.1.0.0.18561.23468.0.25022.6.1.0.5.5.0.135.135.0j1.1.0...0.0...1ac.1.NzIBo3y2r9I

住所でヒットしなければ、これで、
tota pulchra es maria bruckner
ご覧になれると思いますのですが。 

「I Borgia」を気長に楽しみに待っております。
Pomさん、Pomiというのはイタリアでトマトの
愛称です。

No title

トンスラの詳しい情報、大変ありがとうございました!
ナルチスの頭頂部がハゲじゃない事が、すっごく嬉しかったです。
東方から伝わったのは宗教の儀式だけでなく、色々あるんでしょうね。
例えば、音楽など。。。相互に影響し合ってる部分はあると思います。

ブルックナーの情報も、ありがとうございました!

教皇や枢機卿の帽子ですが、バチカン内のミーティングでは被ってませんでしたけど、正装のときは確かに被っております。
聖職者の服装も調べてみると面白いですね。

塩野七生さんの著作では「ローマ人の物語」が有名ですが、その後続シリーズ「絵で見る十字軍物語」は電子書籍としても発売されています。

塩野七生さんは日本の歴史学会のお偉いさんからのバッシングが酷いですけど、「ローマ人の物語」は、日本の会社のリーダー・クラスで経営の参考にされている方もいらっしゃるようです。
それだけ多方面の知識者を満足させるに足る内容だという事の証明でしょう。
日本の歴史学会のお偉いさんも、認識を改めた方がいいと思ってます。

。。。ちょっと、熱くなってしまいました。。。

姪御さんの娘さんのお名前、吉がたくさん実るという意味になるのでしょうか。「七実」さんって、素敵な名前ですね。

私は子無し主婦なのですが、雑種の猫を1匹飼っています。主人と猫が私にとっては子供なのですね。。。

Re: No title

今日は!
電子書籍という手もありましたね。
ここの友人が塩野さんの本を持っているので、
借りたいなぁと思いつつ今まで過ぎてしまいました。
本を読むには私が時間を作らないと。

松本清張さん(数は読んでないけれどファンです)
松本さんの著書で(これもまだ読んでいないけれど)
考古学を探求している主人公が、アカデミズムに
圧縮されてしまった、という作品があります。
読もうと思ってるうちに時間ばかり経ってしまって。

私は歴史は好きですが学者の方に何か言える程、
精通はしていないです。今度、読んでみますが
人気のある、よく読まれる本への反動もあるのかも
知れません。
1つ言えるのは、塩見さんは欲しい本が                             portata a mano、すぐに手に入る、
身近にも歴史に造詣のある地元の方達がいる
ということで読む前から彼女の歴史的確実さを
買っています。

今度、ボッロー二のトータ プルクラも貼り付けてみます。
この間成功しなかった。

私のニャンは黒白の雑種、で、私に似ず美男子です。
それでは又。




No title

松本清張さんの本は、「火の路」でしょうか。
松本清張は1冊も読んだことがないのですが、ドラマ化された「黒革の手帳」を見て面白さにうなりました。ドラマでこれだけ面白ければ、小説はもっと面白いだろうなと。。。

教えて下さったtiaraとmitraは女性名詞になるんですね。男性名詞だと違う意味になってしまうんですね。。。勉強になります!
イタリア語はすごく習いたいんだけど、現在仕事で英会話を勉強中なので、手を出せずにいるんです。

イタリアで塩野七生さんの実力が認められてて嬉しいです。あれから調べたら、大きな声では言えないけど、「ローマ人の物語」も無料でパソコンで読めるかも。。。です。
後日、調べてお知らせしますね。

ミルティリさんのにゃんは黒白という事ですが、黒のチョビひげあるんですか? 今度写真アップしてくださ~い。私もアップしますよ~。
うちは、雑種で真っ黒の男の子です。
ニュージーランド産のゴールドキウイやスイカ、メロンなどの果物が大好物です。
ミルティリさんのにゃんは、いつも何を食べてるのでしょうか? 日本とは食事情が違うのかしら??

Re: No title

松本清張さんの「黒皮の手帳」、ドラマでも面白い
と思います、あるいはテレビドラマの方が面白いかも
しれません。「砂の器」は映画での方が良かった、と
言う人もいました。砂の器、Dの複合、は推理小説として
ちょっとこじつけみたいだ、と思う所もありますが、
Dの、は伝説、民俗学をよく調べ上げて推理小説と
結び付けたなと思います。
「眼の壁」「点と線」はハラハラドキドキと一気に
読みました。「黒い樹海」で主人公を女性にしていますが
元子さんとは全く違う、ジャーナリストの姉の死の真相を
妹の祥子さんが協力を得て突き止める、協力者との結婚を
小説の終わりで仄めかしていて、ほのぼのとした最後でした。
彼女は黒でなしに緑の手帳をよく使っていました。

田辺聖子さんがエッセイの中で「修治様は私が頂きます、
と愛人が気取って死の道ずれにするような小説家は太宰治以外に
いない」と何人かの男性の作家を挙げて試していて、もしも
「清張様は私が頂きます」と言ったら誰しも清張先生
ご自身よりも、先生の原稿をと思うだろう、と言っていて
笑ったのを思い出したりしました。
「火の回路」と、考古学研究者の森本六爾をモデルにした「断碑」、
読んでみたい小説です。

私のニャンはおかめ型で、額から背、尾まで黒く鼻から腹は白くて
髭は白です。猫の食べ物(カリカリ、ネコ缶)をよく食らっとります。
スパゲッティーやご飯も上げたりしたのですが
好んで食べないです。
牛や鳥のレバーがお好きです。
キウイやスイカ、メロンを食べるネコちゃんというのは
変わってますね。テレビに出演出きるかもしれません。
真っ黒さんも可愛いですね、きっと眼が金色でしょう。
ニャンやワンは飼うと子供と一緒にいるようなものですね。
upしたりしてみます。うまく行くかな?

POMさんは勉強家なのですね。
ここに書き切れないのでブログ欄に
イタリア語の名詞のことなぞ書いてみます。

「ローマ人の物語」を調べてみます。
それではネコちゃんのお写真をお待ちしています。
ネコちゃんに宜しく。

Secre

プロフィール

Author:ミルティリおばさん
FC2ブログへようこそ!
イタリアに住むこと30と数年、
猫と2人暮らしのおばさんです。
翻訳フリーランサーです。
翻訳なさりたいテキストをお持ちの場合
メールにてお知らせください。
英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
コラボです。

2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
お気が向いた時にいつでもいらして下さい。
お気付きの点があったらコメントして下さい。
あなたのお好きなことも自由に書き込んで下さいね!

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