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ナルチスとゴルトムント 雪原へ

ある夜明け後に眼が覚め、夢の続きをぼんやり考える
ゴルトムントです。夢の中の母とナルチスの姿を、
くっきりと思い浮かべます。現の世界に戻った時に
窓の隙間から入って来る不思議な光に気がつきました。
素足で窓辺へ行くと、雪です!いつもより遅い雪。 
馬小屋の屋根、中庭、野原一面の銀世界、夏の暑さ、
冬の寒さにも耐えている、
オーク、楓の木も雪化粧しています。

朝食には小麦粉のミネストリーネを食べ、雪の話題が
食卓に上りますが、ドイツでしょう、
そんなに雪が珍しいのかな?
館がしじまに包まれています。

夜にリディアがやって来ました。
彼女の髪を撫でながら愛の言葉を囁いていると、
リディアが突然跳ね起きました。ユーリエが入って来たのです。
「私も仲間に入れて、それとも父ちゃんを起こしに行こうか?」
上着をすべり落とします。
「おいで、こっちに」とゴルトムントが招き、狭いベッドで
3人揃って横たわるのですが、この時点でもうリディアとの愛も
城での滞在も終わりましたでしょう。
父に言ってやると、自分のかけた策略に掛ったのはユーリエ。
「行こう、ユーリエ!」と乱暴な声を上げたリディアに
びっくりして危険を感じ2人でそそくさとムント君の部屋を
出ました。「明日ね、ユーリエ!」と未練がましいムント君です。

眠れぬ夜を過ごしたリディアは朝早く、キリストの像に跪いた後、
父さんの所へすっかり話を打ち明けに行きます。でもユーリエの
ことは一切話さなかった。

ゴルトムントが書斎に現れた時に父さん騎士は外出着に剣を身に付け
「帽子をかぶれ」と城を後にし、ムント君は騎士の後をついて
1時間程とことこ歩きました。
「さ、この道を歩き続けろ、もしも私の城に近づいたならお前の命は
ないと思え、神がお前を許してくれるように!」
雪が舞い落ちる丘の陰にムント君の姿が見えなくなるまで騎士は見送って
いました。

ムント君はこの地域を知っていました。
騎士の穀物庫や数軒の農家があります。ここに泊まることも出来ましたが
先を急ぎました。
寒さの中を歩き続けます。

馬のひずめの音が聞こえて来ました。
「僕の後をついて来るのかな?」確かに馬を彼に向けて追いかけて
来るようです。
ポケットから狩猟用のナイフを取り出し、木の鞘から取り出しました。
馬で執拗に後をつけて来るのは騎士だろうか?逃げ仰せられはしない、
恐怖と不安で彼はただ待ちました。
「もし騎士を殺したら馬は自分のものだ、自分は領主だ!」
Secre

プロフィール

Author:ミルティリおばさん
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イタリアに住むこと30と数年、
猫と2人暮らしのおばさんです。
翻訳フリーランサーです。
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英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
コラボです。

2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
お気が向いた時にいつでもいらして下さい。
お気付きの点があったらコメントして下さい。
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