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ナルチスとゴルトムント リディアからの贈り物

ゴルトムントがドキドキして待っていたのは騎士ではなく
馬丁のハンス、水色の瞳をした好青年と知った時に
笑う他はありませんでした。この人の好い顔をした
息子を殺すには石の心が必要だった。
馬のハンニバルと彼に心からの挨拶をしました。馬の首を
さするムント君、「どこへ行くの?ハンス」
「ゴルトムント先生、あなたの所に。あなたは大変な日を
僕たちに備えてくれた、今、館は雷雨です。
主人はサウル王のように館中を行ったり来たり。
リディアお嬢様からの遣いも本当にこっそりやって来ました。
もし知れれば僕の首が危ない。これ、頼まれた物」
包みを手渡されました。
「ねえ、ハンス、ナイフを持っていたら僕に譲ってくれないか?
どんな獣と出会うかもしれなくて不安だ」
ハンスはこの申し出は受けませんでした。他の何とも交換
出来ない、たとえゲノフェーファからの申し出でも、と
大変気の毒がり、残念がるハンス君でした。

ハンスが去った後、雪の中で上等な猪の皮に包まれた贈り物を
開けました。グレーのジャケット、丈夫で暖かな毛糸で
出きています。リディアの手作りでしょう。その中にハムの塊と
ハムには切り口があり、金貨の1ドゥカーテンが入れてありました。
上着の下にジャケットを着込みました。暖かさが伝わります。
金の硬貨をポケットの安全な場所に仕舞いこみました。

農家を訪ねれば温かな牛乳と温もりを頂けたかもしれない。
しかし、されるであろう沢山の質問とお喋りをする気にならなかった。
穀物庫で寝み朝には歩き始めました。
毎晩騎士の剣と2人の姉妹の夢を見、悲しみに満たされました。

ある晩、村の貧しい農家に身を寄せ粟のスープをご馳走になりました。
そこの家の奥さんが産み月でその日が丁度、出産日に当りました。
夜中に藁布団で寝ていたムント君は起こされ手伝いを頼まれます。
手伝いというのは単に助産婦さんの手許に薄明るい松明をかざして
上げただけだったのですが。ムント君には初めての経験でした。
呆然と激しく妊婦の姿に見惚れます。
苦しみに顔を歪める女の顔は彼の知っている愛の陶酔時の、
大きな喜びの表情と同じだった。苦痛と喜びは兄弟なのか、
と思うゴルトムントでした。
Secre


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まとめ【ナルチスとゴルトムン】

ゴルトムントがドキドキして待っていたのは騎士ではなく馬丁のハンス、水色の瞳をした好青年と知った時に

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