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ナルチスとゴルトムント 肖像画

1時間程、彼の前で働いている彫刻家を凝視して、
彼を探っているうちに、別の姿が彼の心の中で
輪郭を描き始め視覚となって明確に見えて来た。
彼が他の誰よりもよく知っている、深く愛して
賛嘆している男の姿だった。
相違のある部分に大変手こずりもしたが、
その姿は食い違いがなく途切れがなかった。
それは彼の友人のナルチスの姿だった。

調和と充実の中で愛する姿はより現実の姿となり、
より澄明に彼の内面でその仕組み(構造)が
明らかになった。
精神によって形造られた高貴な顔、
美しく結んだ口元、少し悲しげな眼は
力に溢れ洗練されており、徹底して
精神に捧げられていた。
細い肩、長い首、繊細で優美な手は
精神の理想化の闘いのために生き生きとしていた。

修道院を去った時から、彼の心の中でこんなにはっきりと
友の完全な姿を描いて捉えたことはなかった。

意志と関わりのない夢の中のように
しかし内面の必要性と準備とに動かされ
ゴルトムントの愛情と敬意を込めた指が
心の中の姿を辿って輪郭を描き、慎重に
デッサンし始めた。

彼はマイスターを忘れ自分を忘れ、居場所を
忘れた。
部屋に射し込む陽の光が少しずつ傾くのに
気がつかなかった。

      訳; しゃしゃり出て来て
         訳したがるミルティリおばさん
         でも誰が訳しても
         上手下手はあるけれどこんな風です。
Secre

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Author:ミルティリおばさん
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