08
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
   

ナルチスとゴルトムント

久し振りですね、ムントさん、
ご機嫌麗しく。

さて、ムント君は活気のある賑やかな町で彫刻家としての
生活を始めました。
マイスターの紹介で魚市場がある広場の、
金箔職人の家に住み始めました。
その家の娘さんはマリーといってまだ15歳。
病弱で大腿骨に欠陥があり歩行困難です。
マリーはおばさんがこの本の中で2人目の
印象に残る女の子です。

指を怪我したり上等な木の切り株を台無しにしたりしながらも
木や石膏の扱い方、色の着け方、ニス、金箔の施し方など
1年経つうちには仕事を難なく覚えました。
休日には踊りに行ったり歌ったりリュートを習ったり、
踊りもリュートも簡単にこなすムント君。
(リュートは中世、バロックの楽器です。ギターを弾くように、
形は琵琶に似ています)

彼は女性と遊ぶのは勿論、時に取っ組み合いの喧嘩も
始めるのでした。

愛らしい少年ぽさがなくなり逞しい男にとなりました。

ミケランジェロ、ロダン、キリコ、高村光太郎でも
彫刻する人は逞しく、力に溢れていたのでしょうね。

マイスターは彼を受け入れたことを早速後悔し始めます。
「気まぐれな奴だ、怠惰な奴だ、手に負えん奴だ!」
説教されても「尤もだ、俺は仕事によってむらがある、
マイスターが怒るのも無理はない」 と素直なムント君。
修道院にいた頃は熱心な生徒だったんだ。好きでない勉強を
1日中、毎日やり続けたんだ。偏にナルチスのために、
ナルチスの心を得たいばっかりに。
願いが叶ってナルチスはぼくの友人になった!

マイスターを愛しているが、ナルチスを愛したようには愛せない。

これはおばさん、突っこみ入れるとナルチスとマイスターは
別個の人間ですもの。別の人間として考えられないのかな?
と思っていましたが、ムント君はマイスターをそれだけ
愛して讃えているのでしょう。だから比べてしまうのかな?

「鈴と小鳥とそれに私、みんな違ってみんないい」
という心境に若くしてたどり着いた金子みすゞは、やはり
天才でしょう。

歌手の名前を知らないのですが、大分前に「ナンバー1よりも
オンリー1」という歌をヒットさせました。この歌に批判的な方も
いますが、すんなり受け取るとやはりいい歌だと思います。
人間は偉いものではない、尊いものだという仏法に通じます。

話が逸れながら、次回はムント君はナルチスの像を彫ります。
私が1番胸のときめく章です。

手許にあります「ナルチスとゴルトムント」は大分昔の、
Suhrkamp Verlag 版です。Verlag は出版社、
ズールカンプ出版です。
イタリア版が Editore Mondadori モンダドーリ出版です。
どちらも大きな出版社です。
ズールカンプは私のブログを了解済みなので、
心置きなくご愛読、ご乱読、斜め読み、流し読み、捨て読み
なさって下さい。


Secre

プロフィール

Author:ミルティリおばさん
FC2ブログへようこそ!
イタリアに住むこと30と数年、
猫と2人暮らしのおばさんです。
翻訳フリーランサーです。
翻訳なさりたいテキストをお持ちの場合
メールにてお知らせください。
英語とドイツ語はネイティブ翻訳者との
コラボです。

2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
お気が向いた時にいつでもいらして下さい。
お気付きの点があったらコメントして下さい。
あなたのお好きなことも自由に書き込んで下さいね!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

リンク

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR