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ナルチスとゴルトムント  ヨハネス像 2

ヤンキースのイチローさん(鈴木一朗さん)が
地元スタジアムでディッキー投手からヒットを打ち
4000本目の安打となりました。
史上で最短時間の4000本だそうです。
まだまだ打ち続けますでしょう。
励みになります、イチローさん。
イチローさんはバットを振り、
ゴルトムントさんは彫刻刀を振るいます。

定住することにそろそろ飽きてきたムント君です。
町では彼は喧嘩屋という名を冠せられました。
そういえば修道院に入学した初めての日にも
仲間と花やかに喧嘩しましたね、ムント君。

年の行った女にも不細工な女にも、求められれば
快く応じるムント君、
どんな女にも一人一人に魅惑的な秘密があるんだ!
男には敬遠されました(惜しいな、ナルチスには愛されたのに)。

ナルチスを形造っている時だけが意義がありました。
顔と手の造形への最後のデリケートな彫琢は、忍耐強く
厳かになされました。
最後の仕上げのために職人さん達の仕事部屋の裏にある
木材保管所にナルチスを運びました。
箒で部屋を丁寧に掃除し、絵筆で彼のヨハネの髪から
最後の木屑を払い取りました。
そうして1時間以上程も彫刻の前に立ち尽くし、
滅多に味わえない荘厳な感情に浸るのでした。

再び、こういう創作を繰り返すことが出きるのか、どうか?
結婚式当日の花婿のように、騎士の叙任式の日のように、
女性の初産の時のように心が高鳴りました。
一途で神聖な、至高なこの体験は過ぎ去ってしまい
分類されて日常生活に飲み込まれてしまう、と恐れました。

ゴルトムントが導かれていた少年の頃のナルチスが顔を上げ
耳を澄ませて、彼の選んだ美しい使途ヨハネの、衣をまとい
献身と静けさと慈悲に満ちた微笑みが花開こうとするのを
ゴルトムントはじっと見つめ続けました。
美しく霊的な面ざし、平衡を保ちそそり立つ姿、
長い手は至福の信仰の中に上げられ(十字架上なので両腕を
広げた形です)若さと内面の響きにあふれていました。
苦痛と死を知っていたけれど失望と不調和、背反はなかった。
高貴な顔立ちの後ろの喜びと悲しみに動ぜず、不調和を認めず
ひたすら清浄でありました。

見たいけれど想像する他はないですね、ムント君。


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2011年来、若かりし頃のジャッキー・チェンに夢中です!
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