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スータン!!

「スータン!」男のような野太い声で、
大向こうから声が掛かると、
平土間観客席から、これも野太く「真帆さん!」と掛かり、
「志ぶきさん!」と二階客席から声が掛かる。
真帆志ぶきのことです。

多分、歌舞伎の真似だとは思いますが、
宝塚スターへの名物の掛け声です。

Covid 19にかまけていて、今年3月10日に
スータンが亡くなったのを知らないでおりました。
87歳でした。
ファンという以上のファンでした。
勿論、一方的なファンですが、彼女のフィーリング、
言葉になりませんが、彼女のフィーリング、感じ方といったものは
私の中で融解していました。

ファンになったのは遅く、彼女がショーマンとして
活躍し始めた頃からです。
男役ではあったけれど、男っぽくはない。
キューティで、洗練された、寧ろ可愛い。
中性というのがピッタリ来るスターでした。

最後に見た舞台は、宝塚引退後に、
ベルトルト・ブレヒトの「セチュアンの善人」を
ミュージカル風に仕立てた、彼女が主役の
舞台劇でした。

ブレヒト(1898~1956)は、ナチスから逃れ、
ヘッセと同様に、スイスに亡命した人です。
チャイナの京劇、チャイナの哲学にも興味を持った作家で、
「セチュアンの善人」はセチュアンというチャイナが舞台です。
底抜けの善人である娼婦シェンテは、善人を通せなくなり、
従兄弟シェイタなる人物を仕立てて対応しますが、
善人を求めて旅する3人の神の前での裁判となり、
従兄弟シェイタは実は、自分自身である、と神に告白します。

ブレヒト、1930年ぐらいの時の作品です。

1人2役ということで、彼女に白羽の矢が立ったのでしょうね。
なかなか可愛いシェイタだったのを憶えています。

真帆志ぶきはトップ・スターとして主役を演じたのが、
他の男役よりも、かなり遅かった。
男役としての花やかさや魅力に乏しかったのでしょう。

初めての主役は菊田一夫の「花のオランダ坂」でした。
これは、私は観る由もなく、
別の人のカバーで観ました。
「花のオランダ坂」というと真帆志ぶき、加茂さくら。
タカラ・ジェンヌには各々ニック・ネームがあり、
真帆はスータン、加茂がテルちゃん、でした。
スータンは、この時の初演で泣いてばかり(うれし涙かな)
だったそうです。スータン、涙もろかったから。

「花のオランダ坂」
宝塚雪組「花のオランダ坂」 真帆志ぶき&加茂さくら

同じく「花のオランダ坂」
こちらは引退後のハイライト、名場面です。
ハーモニーがズレて、声もあまりよろしくないですが、
眞帆志ぶき&加茂さくら 私は桃の花が好き【永遠のタカラジェンヌ】
 見せ方が巧いですね。


★ 間違い、勘違いしました、申し訳ありません。
 ブレヒトについて:
 ベルトルト・ブレヒト(フルネームでは、もっと長くなるはずです)
 スイスに亡命したわけではありません。
 ドイツ、アウグスブルグで生まれ、
 ナチス政権下、マルクス主義(社会主義)の彼は、ドイツに居づらくなり、
 追放された形で、ウィーン、パリ、プラハ、フィンランディア、モスクワ、
 アメリカ合衆国を 転々として、1947年にドイツに戻り、
 西ベルリンで1956年に亡くなりました。
 
私は間違えることがありますので、
おかしい、と疑問を持たれたら、お調べになってください。
ブレヒトは、しかし日本版ネットで検索しても、
あまり、ヒットしないです。




 
 












追記と紹介です

先日ご紹介致しました、井沢満先生の
「ジョルジ!」です。
貼り付けますので、こちらからどうぞ。井沢満ブログ

イタリアで紹介されている「ジョルジ!」です。
http://vistasulpalco.altervista.org/georgie-il-musical-presentazione-del-cd-e-fase-due-del-progetto/

もう一つ
http://www.tbs.co.jp/inochi2013/
「命 天国のママへ」 です。

こちらは断片ですけれど拝見しました。

井沢満先生はご職業上、沢山の俳優さん、女優さんと
お知り合いなのですね。
八千草薫さんは父が好きだった女優さんです。

追記しますのは、人数を間違えました。
自衛隊員が奥様にしている中国人は600人です。
500人とこの間書きましたので。
それからプラトでの火事事件で、プラトには一万人の中国人がいる、
と書きましたが、これは新聞によって違うのです。
三万人という説もあります。数えたことがないので分かりませんが
三万人に近いのではないでしょうかね。
その半分は不法侵入者だそうです。

周囲の人達は(たかが)パスポート一つで密入国者にされてしまう、と
災難に遭った人達に同情的でした。
その後の新聞記事、Il Sole 24oreでは記者の名前は記してないですが
イタリアにいる中国人に対して酷い言い方をしていまして、
訳せないです。訳者の品位に関わります。もともと品位なぞないのですが
訳したい文章ではないです。

政治はともかく中国の良い人達と、ここで知り合いになったこともあります。

ジョルジィ!

時間がある限りネット新聞を読んでいまして、
産経新聞が主なのですが、読売新聞の読売ドクター、
毎日新聞の動画、それから北海道新聞のブログには好きなものが多く
「リタイヤ犬オパール」、コメントしたことはないのですが、
ずっと拝見していました。残念ではありますがオパールは2月前に
長寿を締めくくりました。オパ、天国で元気でね!
「窓辺の小太郎」こちらは獣医さんがお書きになっている
小太郎とジュネちゃんという2匹のネコちゃんと北海道の大自然を
お写真で綴っているブログです。

47ニュース、日経なども目を通し、朝日新聞のオピニオン、WEBRONZA 
ウェブ論座を読ませて頂いています。
ウェブ論座で出会いましたのが井沢満先生で
(先生と呼ばせて頂きますね)
ヘイトスピーチについて理路整然と胸に落ちるように書かれていまして
早速、先生のブログの後を追い始めました。
「井沢満ブログ」(いざわまんブログ)で、すっかり読んではおりません。
少しずつ読ませて頂きます。
丁寧さ、品位と温厚を感じるお人柄です。

「テジョンのぶつくさ日記」のテジョンさんと時を同じくして
井沢先生が縦長の虹をブログでUPされていまして、お2人とも
面識はないのでしょうけれど、同じ時に同じ虹をご覧になって
いたんだなぁ、と感慨を深くしました。
私は縦の虹は見たことがないです。

井沢先生の所で知りましたのが「BBの覚醒日記」で、
こちらのブログもやはり少しずつ読ませて頂いています。勉強になります。
ブログ主のべべこさん、女性だと想像しますが、舌を巻く調査力、
ただ者ではないですね。

原作「井沢満」 イタリアではMichiru Isawa となっています。
漫画「いがらしゆみこ」の「Lady Georgie」「ジョルジ!」をもとに
イタリアでミュージカルにしました。
「Georgie il Musical」 このミュージカルは
輸血ボランティア協会主催ABIS の大きな催し 
Progetto importante だそうです。
12月20日から献血を行った人1000人にこのミュージカルの
CDをプレゼント。
1月に公演が始まります。早速見てみたいですね!

プロフィール

ミルティリおばさん

Author:ミルティリおばさん
住まいはイタリア、ペルージャです。
翻訳 フリーランサーです。

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