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3つの詩

ヘルマン・ヘッセ、行ってみます。

その前に、たった2曲、
動画で「100万本のバラ」と、「バラ色の人生」しか
聴いたことがありませんが、最近ファンになりました。
別府葉子、
恐れ入るほどの歌心です。

上手い、と思える人は数え切れない程います。
しかし、恐れ入る程、上手い、と思ったのは、
別府葉子と美空ひばり、です。

「愛の讃歌」 別府葉子
「愛の讃歌」

この歌は越路吹雪が定番です。
越路吹雪も好きな歌手ですが、
別府葉子、とても素敵。
聴いているうちに解ったのは、
別府葉子は、愛を歌いながら、愛を昇華している、
理想的な歌手だということです。


ヘッセの詩から

 Tutti i fiori 全ての花は
Tutti i fiori
devono appassire
quando viene la nebbia,
e gli uomini
debbono morire
e, morti, si calano nella fossa.
Anche gli uomini sono fiori,
e quando è primavera
ritornano tutti.
Poi non s’ammalano più.
E tutto è perdonato.

Und die Menschen
Mussen sterben,
Man legt sie ins Grab.
Auch die Menschen sind Blumen,
Sie kommen alle wieder
Wenn ihr Fruhling ist.
Dann sind sie nimmer krank,
Und alles wird verzehen.

霧が出て漂う時に
全ての花は萎む
人は死に
墓穴に落ちて行かねばならない。
人は花だ。
春が来た時に、
全ての花も人も蘇る
病むことはなく
そして全ては許される。
     クヌルプ(漂泊の魂)から


短編小説「クヌルプ」の中に散りばめられている
詩の一遍です。
クヌルプは「漂泊の魂」とタイトル付けされていると思います。
定職を持たない、放浪芸術家の主人公クヌルプは、
友情、恋愛に於いての隔絶感を深く感じ、
強いては永遠に続かぬ無常観に至り、
生まれ変わりを願う(この辺は仏教的なのですけれど)
こういったことが彼をして放浪者とした所以の一部でもあるわけです。

やがて結核に侵されたクヌルプは、自分の人生を悔い、
雪の中で、しかし、最後に神と対話し、
そうして絶体神に包まれて、
明るいトーンの中で息を引き取る。

ヘッセ38歳の時の小説です。
クヌルプを「聖人の卵」、「聖フランチェスコの兄弟」と
称する人もいます。


こちらの詩は時代が明確ではありませんが、
"国を追われ" なので第二次世界大戦中の詩かと思います。
 
 Sono una stella 私は星だ
Sono una stella del firmamento
che osserva il mondo, disprezza il mondo
e si consuma nel proprio ardore.

Io sono il mare di notte in tempesta
il mare urlante che accumula nuovi
peccati e agli antichi rende mercede.

Sono dal vostro mondo esiliato
di superbia educato, dalla superbia frodato,
io sono il re senza corona.

Son la passione senza parole
senza pietre del focolare, senz’arma nella guerra,
è la mia stessa forza che mi ammala.

  Ich bin ein Stern 原詩:私は星だ
Ich bin ein Stern am Firmament,
der die Welt betrachtet, die Welt verachtet
und in der eignen Glut verbrennt.

Ich bin das Meer, das nächtens stürmt,
das klagende Meer, das opferschwer
zu alten Sünden neu türmt.

Ich bin von Eurer Welt verbannt,
vom Stolz erzogen, vom Stolz belogen,
ich bin der König ohne Land.

Ich bin die stumme Leidenschaft,
im Haus ohne Herd, im Krieg ohne Schwert
und krank an meiner eignen Kraft.”

日本語版: 高橋健二訳
 私は星だ
私は大きな空の星だ。
世界を見つめ、世界を侮り、
自分の熱火に焼けうせる。

私は、夜ごとに荒れる海だ。
古い罪に新しい罪を積み重ねて、
きびしいいけにえにえをささげる嘆きの海だ。

私はあなた方の世界から追われ、
誇りに育てられ、誇りにあざむかれた。
私は、国のない王様だ。

私は無言の情熱だ。
家ではかまどがなく、戦争では剣を持たない。
自分の力のために病んでいる。


 Frammenti 小片(フラグメント)
Ma la cosa migliore non furono quei baci
e neppure le passeggiate serali, o i nostri segreti.
La cosa migliore era la forza che quell'Amore mi dava,
la forza lieta di vivere e di lottare per lei,
di camminare sull'acqua e sul fuoco.
Potersi buttare, per un istante,
poter sacrificare degli anni
per il sorriso di una donna:
questa sì che è felicità, e io non l'ho perduta.

くちづけ、夕べの散歩、2人の秘密、
これ以上のものはない。
全てに優るものは、
恋人がくれる生きる喜び、
彼女のための闘い。
水と火の上を歩くこと
彼女の微笑みのために年月を犠牲にし、
一瞬のために身を投じること、
これが今だに失うことがない幸福である。
          Hermann Hesse


以上が、Casa Editrice Barkovから選ばれた詩です。

以下は私の選んだ詩です。
  Sull'Amore
Si chiama Amore ogni superiorità,
ogni capacità di comprensione,
ogni capacità di sorridere nel dolore.
Amore per noi stessi e per il nostro destino,
affettuosa adesione
a ciò che l'Imperscrutabile
vuole fare di noi
anche quando
non siamo ancora in grado di vederlo
e di comprenderlo.
Quando mi dai la tua piccola mano
Che tante cose mai dette esprime
Ti ho forse chiesto una sola volta
Se mi vuoi bene?
Non è il tuo amore che voglio
Voglio soltanto saperti vicina
E che muta e silenziosa
Di tanto in tanto, mi tenda la tua mano.

  愛、それは、
万物に於ける卓越、
惻隠の情、
苦悩の中の微笑み、
その名は愛、
愛は私達自身であり、
私達の天命である。
愛が見えない時、理解できない時にも、
探ることができない、慈愛に満ちた行為を
私達に行わせる。
お前が何も言わずに
小さな手を差し伸べる時、
きっと1度だけ、問うただろう。
私が好きか、と。
お前の愛が欲しいのではない。
お前を傍らに感じ、
時々、黙ってそっと手を差し伸べて欲しいのだ。
            Hermann Hesse









     


           




言葉

Sprache
Die Sonne spricht zu uns mit Licht,
Mit Duft und Farbe spricht die Blume,
Mit Wolken, Schnee und Regen spricht
Die Luft. Es lebt im Heiligtume
Der Welt ein unstillbarer Drang,
Der Dinge Stummheit zu durchbrechen,
In Wort, Gebärde, Farbe, Klang
Des Seins Geheimnis auszusprechen.
Hier strömt der Künste lichter Quell,
Es ringt nach Wort, nach Offenbarung,
Nach Geist die Welt und kündet hell
Aus Menschenlippen ewige Erfahrung.
Nach Sprache sehnt sich alles Leben,
In Wort und Zahl, in Farbe, Linie, Ton
Beschwört sich unser dumpfes Streben
Und baut des Sinnes immer höhern Thron.

In einer Blume Rot und Blau,
In eines Dichters Worte wendet
Nach innen sich der Schöpfung Bau,
Der stets beginnt und niemals endet.
Und wo sich Wort und Ton gesellt,
Wo Lied erklingt, Kunst sich entfaltet,
Wird jedes Mal der Sinn der Welt,
Des ganzen Daseins neu gestaltet,
Und jedes Lied und jedes Buch
Und jedes Bild ist ein Enthüllen,
Ein neuer, tausendster Versuch,
Des Lebens Einheit zu erfüllen.

In diese Einheit einzugehn
Lockt euch die Dichtung, die Musik,
Der Schöpfung Vielfalt zu verstehn
Genügt ein einziger Spiegelblick.
Was uns Verworrenes begegnet,
Wird klar und einfach im Gedicht:
Die Blume lacht, die Wolke regnet,
Die Welt hat Sinn, das Stumme spricht.
Hermann Hesse

言葉
太陽は私たちに光で話す
花は私たちに香と色で
大気は雲と雪と雨とで話をする

7月2日、今日はヘルマン・ヘッセの誕生日です。
1877~1962

言葉
太陽は私たちに光で語り、
花は香と色で、
大気は、雲と雪と雨とで物語る。
彼らは、
沈黙を破るための、
言葉と身振り、色と音とで
神秘の存在を伝えるための、
飽くことを知らない願いの世界の、
聖域の住民だ、
ここに芸術の輝く泉が溢れ出る
それは言葉と明示、精神の世界の闘いであり、
限りない経験による人間の唇からの
明快な声明である。
万人は、言葉に引き寄せられ、
私たちの単調な努力は
言葉と数、色と線と音とに呼び覚まされ
心はより高い玉座を築く。

紅や青の花々の中で、
詩人の言葉の中で、
始まっては終わりを知らない
創造の構築は内面へと向かう。
言葉と音が融合するところ、
歌が響き、芸術が花開くところでは
世界の意義、世界の全存在の価値が
新たに造り出される。
全ての歌、書物、絵は
生命の一体化(統一)を満足させる吐露であり、
新たな、千回目の試みである。

この一体化を具現するために
詩と音楽があなた方を惹きつける。
創造の多様性を理解するには、
私たちが出くわす混乱とは何かを、
一瞥するだけで良い。
それは詩の中で明快で単純になる。
花は微笑み雲は雨を降らす。
世界は意義を持ち、沈黙は語る。
   ヘルマン・ヘッセ
      訳:僭越ながらミルティリおばさん

訳しでオソロしいのは、日本語に訳すと
外国語の(ドイツ語の)韻がすべて無くなってしまうところです。
詩は目よりも耳で読む、音声の美しさを味わうものですのにね。
ヘッセの詩の美しさが消え、鯱張った(しゃちほこばった)
小難しそうなコラムに変わりました。
内容は理解していただけると思います。





























ナルチスとダニエル院長

Den Abt liebten meistens, er hatte keine Feinde, er war voll Güte, voll Einfalt, voll Demut.
Nur die Gelehrten des Klosters mischten in ihre Liebe etwas von Herablassung;
denn Abt Daniel mochte ein Heiliger sein, ein Gelehrter jedoch war er nicht.

L’abate era generalmente amato e non aveva nemici; tutto in lui era bontà, semplicità, umiltà.
Solo gli eruditi del convento mescolavano al loro affetto un po’ di degnazione,
poiché l’abate Daniele poteva essere un santo, ma certo un dotto non era.

院長は、そのあふれる善意、質朴、謙虚さによって全ての人に愛され、
敵がなかった。 しかし修道院の学者達の、彼への愛には多少の侮蔑が混ざっていた。
院長は聖者ではあっても篤学者ではなかったからである。


Jene wenigen, welche gelegentlich Einfalt des Abtes etwas belächelten,
waren desto mehr von Narziß bezaubert, dem Wunderknaben, dem schönen
Jüngling mit dem eleganten Griechisch, mit dem ritterlich tadellosen Benehmen,
mit dem stillen, eindringrichten Denkerblick und den schmalen, schön und
streng gezeichneten Lippen. Daß er wunderber Griechisch konnte, liebten
die Gelehrten an ihm, viele waren in ihn verliebt.

Quei pochi che all’occasione sorridevano della semplicità dell’abate
erano tanto più incantati di Narciso,
il fanciullo prodigio, il bel giovane dal greco elegante, dall’inappuntabile contegno cavalleresco,
dallo sguardo calmo e penetrante di pensatore, dalle labbra severe e ben disegnate.
Gli eruditi amavano in lui la straordinaria conoscenza del greco, quasi tutti la nobiltà e la finezza; molti ne erano innamorati.

時として院長の質朴を笑う学者達は、その分だけナルチスに魅せられた。
優美なギリシャ語と、非の打ち所がない騎士の所作をした神童に、
静かに見通す思索家の眼差しと、美しい輪郭の引き締まった唇を持ち、
並外れたギリシャ語の知と、洗練された高貴さを持つ彼に、
学者達は惚れ込んでいた。


Daß er so sehr still und beherrscht war und so höfische Manieren hatte, nahmen manche ihm übel.

Ma la sua taciturnità, il suo dominio sopra se stesso, le sue maniere eccessivamente compite urtavano taluni.

中には、ナルチスが寡黙で自己制御し、務めに篤実過ぎる点に反感を持つ者もいた。


Abt und Novizie, jeder trug auf seine Art das Schicksal des Auserwählten, herrschte auf seine Art,
litt auf seine Art. Jeder der beiden fühlte sich dem andern mehr verwandt und mehr zu ihm
hingezogen als zum ganzen übrigen Klostervolk; dennoch fanden sie nicht zueinander,
dennoch konnte keiner beim andern warm werden.

Abate e novizio portavano ciascuno a modo suo il destino dell’eletto, ciascuno a modo suo dominava
e soffriva. Sentivano fra loro un’affinità e un’attrazione reciproca più forte che
verso tutti gli altri ospiti del convento; e tuttavia non riuscivano ad avvicinarsi,
a scaldarsi l’uno accanto all’altro.

院長と見習僧は選ばれた者の運命を、それぞれの仕方で舵を取り、また苦悩した。
彼らは互いが似ていることを感じ取り、
修道院の他の誰よりも、互いに強く惹きつけ合っていた。
しかし、2人は近づくことはなく、その関わり合いを温めることもなかった。


L’abate trattava il giovane con la massima sollecitudine, col massimo riguardo,
aveva cura di lui come di un fratello eccezionale, delicato,
forse precocemente maturo, forse esposto a pericoli.
Il giovane accoglieva con atteggiamento irreprensibile ogni ordine, ogni consiglio, ogni elogio dell’abate,
non contraddiceva mai, non si mostrava mai indispettito,
e se era vero il giudizio dell’abate su di lui, se il suo unico difetto era l’orgoglio,
sapeva nasconderlo meravigliosamente.
Non si poteva dir nulla contro di lui: era perfetto, era superiore a tutti.
Ma pochi gli diventavano amici davvero, tranne gli eruditi;
la sua distinzione lo circondava come un’atmosfera di gelo. (伊)

院長はこの少年を、デリケートで早熟に過ぎる、
恐らく危険に面している特別な兄弟として細心の注意を払い、
最大の配慮を持って接した。
少年は院長の命令、忠告、称賛を正しい態度で受け入れ、
逆らったり、怒りを露わにしたことはなかった。
もしも、院長の判断が正しく、少年の唯一の短所が高慢であったとすれば、
彼は、このプライドを見事に隠す術を心得ていた。
彼は全ての人に優り完璧で、文句のつけようがなかった。
しかし、学者を除いて、真の友人は僅かしかいない。
彼は氷のような冷たい清高さに包み込まれていた。

 少年と書きましたが、
 der Junge, il giovane となっています。
 少年より少し歳が上で20前の人ですが、
 こういう場合には訳すのに困るね。
 高橋健二さんは青年と訳しています。
 
 初めてこの小説を読んだ時には、人生の
 人間の小説だという風に読んだのですが、
 また読み直してみますと、これは確かに同性愛ですね。
 前は、精神化された男同士の結びつき という風に
 受け取っていましたが、それだけでもないでしょう。
 高橋健二さんは、あの時代に何と考えて訳していったのでしょうね。

 匂うばかりの官能は女とゴルトムントよりも
 ナルチスとゴルトムントにより強く感じられます。

"Soviel ich die Menschen habe kennenlernen, neigen wir,
zumal in der Jugend, alle ein wenig dazu, die Vorsehung
und unsere Wünsche miteinander zu verwechseln. Aber sage mir,
da du deine Bestimmung vorauszuwissen glaubst, ein Wort darüber.
Wozu denn glaubst du bestimmt zu sein?"
Narziß schloß seine dunklen Augen halb, daß sie
unter den langen schwarzen Wimpern verschwanden.
"Sprich, mein Sohn",  (独)

「私が知っている限り人間というのは、とりわけ若い頃は、
神の意と自分の願いを混同しがちである。しかし君は
神意を知り、天職を知っていると心得ているのだから、
ひと言それを語っておくれ。君はどんな天職を持っているのかね?」
 ナルチスは目を半ば閉じたので、長く黒い睫毛に黒い目が
隠れてしまった。
”息子よ、話しなさい”



 
 





Allein ひとり

Allein von Hermann Hesse

Es führen über die Erde
Strassen und Wege viel,
Aber alle haben
Dasselbe Ziel.
Du kannst reiten und fahren
Zu zwein und zu drein,
Den letzten Schritt
Mußt du gehen allein.
Drum ist kein Wissen
Noch Können so gut,
Als daß man alles Schwere
Alleine tut.


There lead over the earth
Streets and ways many,
But all have
The same goal.
You can ride and travel
By two and by three,
(But) the last step
You must go alone.
So there is no knowledge
Nor skill / ability so good,
But that one everything difficult
(must) alone do.

ナルチスとゴルトムント マリアブロン修道院

「ヴァルキューレ」は年が明けてからにお願いします。

ヴァーグナーと同年生まれのジュゼッペ・ヴェルディは
「ワーグナー熱風」が吹き荒れていた頃にも、どこ吹く風で
「我々イタリア人は、神話の世界ではなく人間のドラマを書くのだ」
と若い作曲家たちに忠言していました。
しかし、2人が描きたかったものは同じもの、つまり人間ドラマでしょう。
ヴェルディは、それを歴史劇に求め、
ワーグナーは神話に求めました。
「ワルキューレ」にしましても神々の姿を借りた恋愛ドラマです。
恋愛というのは題材にし易い、人間の尽きないテーマなのでしょう。


ナルチスとゴルトムント 2人が出会う前です。
2人が醸し出すのは恋愛ではなく、友情ではなく
人間の肉体と精神を精粋して昇華したもので、
腐女子(ちょっと古い言葉ですか)でなくても、
男同士だから、より時めきを感じる愛です。

  Unter dem ausländischen Baume waren schon manche Generationen von Klosterschülern vorübergegangen; ihre Schreibtafeln
unterm Arm, schwatzend, lachend, spielend, streitend, je nach der Jahreszeit barfuß oder beschuht, eine Blume im Mund,
eine Nuß zwischen den Zähnen oder eine Schneeball in der Hand. Immer neue kamen, alle paar Jahre waren es andere Gesichter,
die meisten einander ähnlich: blond und kraushaarig Manche bleiben da, wurden Novizen, wurden Mönche, bekamen das Haar
geschoren, trugen Kutte und Strick, lasen in Büchern, unterwiesen die Knaben, wurden alt, starben. Andre, wenn ihre Schülerjahren vorbei waren, wurden von ihren Eltern heimgeholt, in Ritterburgen, in Kaufmanns- und Handwerkerhäuser, liefen in die Welt und
trieben ihre Spiele und Gewerbe, kamen etwa einmal zu einem Besuch ins Kloster zurück, Männer geworden, brachten kleine
Söhne als Schüler zu den Patres, schauten lächelnd und Gedankenvoll eine Weile zum Kastanienbaum empor,
verloren sich wieder.

Sotto l'albero esotico eran già passate parecchie generazioni di scolari: le loro lavagnette sotto il braccio, chiacchierando, ridendo, giocando, litigando, scalzi o calzati secondo la stagione, un fiore in bocca, una noce fra i denti o una palla di neve in mano. Ne venivan sempre di nuovi: ogni paio d'anni erano altri visi; i più s'assomigliavano: biondi e ricciuti. Parecchi rimanevano, diventavano novizi, diventavano monaci, ricevevano la tonsura, portavano tonaca e cordone, leggevano libri, istruivano i ragazzi, invecchiavano, morivano. Altri, terminati gli anni di scuola, venivano ricondotti a casa dai genitori: in castelli feudali, in dimore di commercianti e d'artigiani, correvano il mondo, dediti ai loro passatempi e alle loro professioni; ritornavano qualche volta in visita al convento, fatti uomini portavano i loro figlioletti come scolari ai padri, sostavano un poco a guardar sorridenti e pensierosi il castagno, si perdevano di nuovo.



Und immer war unter der Schar der Mönche und Schüler, der frommen und der lauen, der festenden und der feisten,
immer war zwischen den vielen, welche da kamen, lebten und starben, dieser und jener Einzehlne und Besondere gewesen,
einer, den alle liebten oder alle fürchteten, einer, der auserwählt schien, einer, von dem noch lange gesprochen werde,
wenn seine Zeitgenossen vergessen waren.
Auch jetzt gab es im Kloster Mariabronn zwei Einzelne Besondere, einen Alten und einen Jungen.

E nella schiera dei monaci e degli scolari, di quelli pii e di quelli tiepidi, degli astinenti e dei prosperosi, fra i tanti che venivano, vivevano e morivano, c'era sempre stato questo o quell'individuo singolare, che tutti amavano o che tutti temevano, uno eletto, `del quale si continuava a parlare a lungo, quando i suoi contemporanei eran già dimenticati. Anche in quel momento c'erano nel monastero di Mariabronn due personalità singolari: un vecchio e un giovane.



Zwischen den vielen Brüdern, deren Schwärm die Dormente, Kirchen und Schulsäle erfüllte, gab es zwei, von denen jeder wußte, auf die jeder achtete. Es gab den Abt Daniel, den Alten, und den Zögling Narziß, den Jungen, der erst seit kurzem das Noviziat angetreten hatte, aber seiner besonderen Gaben wegen gegen alles Herkommen schon als Lehrer verwendet wurde, besonders im Griechischen. Diese beiden, der Abt und der Novize, hatten Geltung Im Hause, waren beobachtet und weckten Neugierde, wurden bewundert und beneidet und auch helmlich gelästert. Den

Fra i molti frati che sciamavano per i dormitori, per le chiese e per le aule scolastiche, due ce n'erano di cui tutti parlavano, a cui tutti guardavano: L'abate Daniele, il vecchio, e l'allievo Narciso, il giovane, che aveva cominciato da poco il noviziato, ma per le sue doti particolari, contro ogni tradizione, era già impiegato come insegnante, specialmente di greco. Questi due, L'abate e il novizio, avevano autorità nel convento, attiravano l'attenzione e la curiosità erano ammirati, invidiati e in segreto anche calunniati.

プロフィール

ミルティリおばさん

Author:ミルティリおばさん
住まいはイタリア、ペルージャです。
翻訳 フリーランサーです。

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