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ランメルムーアのルチア

「ルチア」を作曲したドニゼッティは、
ロッシーニの後継者で、ベッリーニと同時期に活躍した人です。
右手左手にペンを持って2つのオペラを同時に作曲したそうな。
言うにこと欠いて
「作曲は簡単なんだ、舞台稽古が時間がかかる」
さすが9日間で「セビリャの理髪師」を書いたロッシーニの
後継者ですね。

ドニゼッティ(1797~1848)、中期の作品です。
原作はウォルター・スコットの「ランメルムーアの花嫁」
イタリア語で歌われますがスコットランドの物語です。
物語としましたが、事実を基に作りました。
好きではない人と結婚させられた花嫁が花婿を刺した事件が
スコットランドで起こり、それをスコットが小説化しました。

「ラマムーアのルーシー」は、
「ロミオとジュリエット」のように敵対するする二家の、
世継ぎ間の悲恋です。

幕が上がって間もなく、エンリーコ(ルチアの兄)と
ライモンド(ルチアの指南番、教育者)との二重唱の後に、
エドガルドと逢引するため、ルチアがお供のアリーサを連れて登場し、
美しいカヴァティーナを歌います。

Anna Netrebko - Regnava nel silenzio de Lucia di Lammermoor
 動画ですと音色がちょっとあれですけれど、
 よく肥えたルチアの声はころがしと高音域が素晴らしい。
 初めての恋への時めきと逢瀬の喜びに溢れています、ね。
 アリーサに窘められつつも、「彼は私の光なのです」と
 歌う、ルチアという彼女の名は光(生気)です。

Eccola! (la scena della pazzia) - Lucia di Lammermoor - Mariella Devia
 Scena della pazzia  ルチアの狂乱の場です。
 このルチアは覚めたルチアですが、それなりに美味い。
 イタリア・オペラは声の芸術です。
 ルチアは声は軽い(レッジェーラ)ですが至難のアリアの1つです。
 歴代のコロリトゥーラが歌っていますが
 役柄は声柄ゆえ狭められてしまいます。
 マリア・カラスは例外です、あのお人は根性で
 何でも歌ったから。

Mariella Devia - Il dolce suono - Spargi d'amaro pianto - Lucia di Lammermoor - 1987
 狂乱の場の全曲です。この後、ルチアは登場しません。

Dame Joan Sutherland & Luciano Pavarotti. Duo. Lucia di Lammemoor.
 ルチアとエドガルドが人目を忍んでの逢瀬で歌う愛の二重唱です。


和田アキ子 宝塚歌劇団 愛の賛歌
 ルチアとは全く関係がないのですが
 こいなのを見つけました。
 こちらも愛の二重唱ということになりますか、
 和田アキ子さんが越路吹雪風に(真似て)歌っています。
 素敵な舞台です。
  

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ミルティリおばさん

Author:ミルティリおばさん
住まいはイタリア、ペルージャです。
翻訳 フリーランサーです。

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