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ヨゼフィーネ

ベートーヴェン著、恋文全13通。
差出人ベートーヴェン、しかし送らなかった。
(送っていたら何とかなったかもしれません)
宛名不明。そのうち3通は「J」という頭文字宛てで綴っている
恐らくJosephine、ヨゼフィーネ・ブルンスヴィックで、
ベートーヴェンがピアノを教えていた人です。
少女時代からベートーヴェンに想いを寄せ、
(相思相愛。が、悲しいかな貴族の娘と平民ベートーヴェンでは
恋愛成就せず。そんな出来事が、後にベートーヴェンを民主主義に
駆り立てた要因だったのかもしれません。

ヨゼフィーネは20歳年上のデイム伯爵と結婚し、3人の子供を設け、、
未亡人となってしまいます。
そんなこんなでベートーヴェン、再びアタック。
彼女はしかし今回は、子供たちの教育に専念すると静かに拒否。
身分格差をどうしても乗り越えられませんでした。

いいじゃないか、恋愛で完敗しても音楽で全勝したんだから。
泣くな嘆くな男じゃないか、どうせ叶わぬ恋じゃもの。

で、中々情熱的なその手紙は「不滅の恋人へ」で始まります。

略し書き:
「私があなたに心惹かれているのは、決して異性への繋がりの
ためではありません。全ての悪癖をも含めたあなたを尊敬しているのです。
私の感情と感性の全てがあなたに捉われているのです。
あなたに会ったその時から、私にとって他に何の愛の芽生えも
許さないほど、固く決定的なものとなりました」

「私がどれほど、あなたを思っているか、感じているか、
しかし、言葉というのはもどかしい、まだるこしい、
あゝ、神よ、あなたに何を言ったら良いのか」

「あなたの心臓が私のために打つようになる時は、いつ来るのか。
私の心臓は・・・死ぬまであなたのために打ち続けるでしょう。
愛する「J」、私が望むことは、少しでもあなたを幸福にすることです。
でなければ、私は利己的に過ぎることになるから」

彼女へのメモ書き(自由帳)から
「彼女について、どうしてこんなに形容する言葉がないのだろう、
彼女のことを言い尽くすことは出来ない。
ただ、音楽をもってできるかもしれないけれど。
音楽でなら、言葉よりも自由になる自負もあるが。
彼女は私の喜びの全てなのに。
神は私に十分なほどの才能を与えてくださったが、
彼女のためにはまだ足りない。
哀れなしんぞうよ、静かに打ち続けよ、
墓に入るまで、彼女は私の喜びなのだ」

ワルトシュタイン(ピアノソナタ21番)の第2楽章が
ヨゼフィーネに贈った曲だと言われています。
Beethoven: Sonata No.21 in C Major, "Waldstein" (Pletnev)











マドンナの祝日

まだ、12月8日です。日本は9日の真夜中ですね。
12月8日はカトリックの祝日です。
l’Immacolata Concezione della Beata Vergine Maria 
聖母受胎の時から無原罪を保っている、という
イタリアの人たちにも六かしい名称の祝日です。 

ついでに8月15日は、やはり聖母の祝日で
l'Assunzione della Vergine Maria al cielo
聖母昇天の日、この世での役割を終えたマリアが
天に昇ったお祝い日です。

どちらも近年、それ程には昔でない時に定められた
祭日です。

Mario Merola
 ミサの最中です。冠婚葬祭は、いつもミサの最中に行われます。
 コムニオーネという12、3歳の子供たちがカテキズモ(カトリック教義)
 の勉強を終えた折になされる式典です。
 古いフィルムから、歌われるのはシューベルトのアヴェマリア。

崩しの少ない歌い方による 聖母たちのララバイ 岩崎宏美 2009
 岩崎宏美の「マドンナたちのララバイ」
 今、この年になって聴いてみると佳い歌ですね。
 昔、彼女の歌は、はっきりとした気持ちの良い日本語だなぁ、
 と思いつつ聞き流していました。

Pietà vaticana di Michelangelo Buonarroti: analisi completa della scultura
 ミケランジェロ;Pietà

「この都会は戦場だから」
女性にとっても戦場なのですけれども・・・

企業戦士と、貯蓄預金に余念がなかった奥様お母様の
おかげで豊かになった日本、当時の豊かさのおかげで
今なお「豊かな国」である日本。
莫迦な政治屋に日本を壊されませんように。
聖母の祈りならぬ、おばさんの祈りです。

プロフィール

ミルティリおばさん

Author:ミルティリおばさん
住まいはイタリア、ペルージャです。
翻訳 フリーランサーです。

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