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ヨハン・セバスティアン・バッハ

人様の誕生日にばかり拘って(こだわって)いますが、
今日も今日とて3月21日 (春分の日)は、
音楽のお父さんと言われるバッハが生まれた日です。
3月31日と記されているかもしれませんが、
届け出が遅れました。本当は3月21日です。

ご存知の「G線上のアリア」です。
バッハ「G線上のアリア」 Bach "Air on G String"

今晩、書き足して行きます。

済みません、間違えました。
届け出が遅れたのではなく、グレゴリオ暦(カレンダー)
によるものです。
これを書いていると長くなるので、
後ほどに。

Bach meets Frederick the Great (English subtitles)

御礼

今まで、散々迷っておりましたのですが、
拍手設定を解除いたします。
これまでの多大な拍手に感謝いたします。
どうも有り難うございました。

拙いブログで、比ぶべくは勿論ありませんが
推理作家の赤川次郎さんが仰った、
「私の小説は若い人たちに人気があるが、
その人たちが、本屋さんで私の本を探しつつ
フランス文学やロシア、ドイツ文学にに目が移り、
文学愛好家になってくれれば本望だ」

私のブログを読んでくださった方々が、
私の提示する幾つかの言葉がサジェッション(暗示)、想起となり、
他の事がらへの好奇心に繋がるなら
それは私にとって限りない喜びです。

拍手してくださった方たちにも、してくださらなかった方たちにも、
私からの大きな拍手をお贈りし、
感謝しつつ解除いたします。

La tua musica su computer desktop
 音楽に宛てて(楽に寄す) シューベルト

Orfeo ed Euridice

オルフェオ(オルフェウス、オルフェ)は、
ミューズとアポロの間にできた子供で、
とんでもない音楽家でした。
竪琴を弾きながら歌うと、
その歌に聞き惚れた小鳥たちが木から落ち、
川の水は流れを止めて彼の歌に聞き惚れ、
聞きたい一心で、石ころまでが彼を追い駆けて来るのでした。
(という嘘っぽい、というよりも嘘なのですけど)
嘘の、しかし、この上なく素敵な伝説の、
ギリシャ神話上の楽人で(楽神ですね)
まこともって羨ましいかたです。

エウリディーチェ(エウリュディケ)に
一目惚れ(したかどうかは分かりませんが)、
仲睦まじいご夫婦で、互いに最愛の奥さん、旦那さんでした。
ところが、ある時、エウリュディケは毒蛇に噛まれて
亡くなってしまいます。
悲しみの底に突き落とされたオルフェウスは
冥界に奥さんを訪ねて行きます。
地獄を通り極楽へ、
そして立法府の長、ならぬ
冥府の長であるハーデスの所に赴き、
「妻を返せ返せ、北方領土も返せ!
尖閣、竹島は日本のものなんだ!
県民の反対を押し切って何故、辺野古を埋め立てるんだ!」
ということは言わなかった、ひたすら
「妻を返せ」と懇願し、根負けしたハーデスが、
「シツコイやっちゃ、返してやろう!しかし条件が1つある、
地上に到着するまで、エウリュディケを見てはならない、
もし見たら、エウリュディケは死ぬ、2度とお前のもとには
帰らん、2度まではお前の頼みは聞けんぞ、
はよ行け」

ハーデスも、ギリシャ神話も寛容さが足りない、
どうせ返すならケチらずに、すんなり返せば良いのに。
つまらない試し方をしよりますね。

この条件が仇となった。
地上への通り道で、オルフェオは後ろから随いて来ている
エウリディーチェの気配がない。
「妻は本当に後ろを歩いているのだろうか?」
と疑問が湧いて沸騰し、
あと1歩で地上だという時に妻の方を振り向いてしまう。
永遠に失ってしまった・・・ 愛する人を、愛する心を。

メディチ家結婚祝いで書いたペリの「エウリディーチェ」は
何事もなくめでたしめでたし、で終わります。

グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」は、
自分を見ないオルフェオを疑い焼餅を焼いたエウリディーチェが
オルフェオを責め立て、責め苦に耐えられなかったオルフェオが
思わず振り向いて妻を見てしまう。ここで、
親切なグルックは、アモーレなんていう役柄を配して、
アモーレがオルフェオの自死を遮り、エウリディーチェを蘇らせる。
こちらもめでたし、です。

昔、「ウルトラマン」で、
怪獣、「オルフィー」なんていうのが登場しまして、
歌好きな陽気な怪獣でした。

昨夜、グルックの「オルフェオとエウリディーチェ」をラジオRAI3で放送しまして、
テンポが速すぎて、あれあれ、と思う間に終わってしまいました。

Gluck Orfeo ed Euridice, act 3, part 1 1982 sub esp
 これが苦しみの二重唱です。

Teresa Berganza; "Che farò senza Euridice"; Orfeo ed Euridice; Christoph Willibald Gluck
 「エウリディーチェを失って」 エウリディーチェが亡くなった直後のアリアです。
 通常オルフェオは女性が歌います。
 美しい歌です。この後に、天国でのアリアを歌っています。

Gluck Orfeo ed Euridice, act 3, part 3 1982 sub esp
 もう1つ、「エウリディーチェを失って」の後にアモーレ登場。


Laudate Dominum

私的な事柄で申し訳ありません。

ピアニスト、指揮者のマルコ・フラテルナーリの奥さん、
エレナがご病気で亡くなりました。
マルコとエレナ、19年の結婚生活でした。
18歳になる1人お嬢さんを残してくれたことが
唯一の救いです。

彼女は合唱団のソリストとして歌っていました。
彼女のレパートリーの中の1つです。
Wolfgang Amadeus Mozart - Laudate Dominum

ご冥福をお祈りいたします。

遠い隔たりは風のよう

エンリーカ・ボナッコルティという女の子が書いた詩で、
創作なのか、男の子との本当の出来事なのかは
分かりません。
事実なら、エンリーカは、男の子に、
大した想いを寄せてはいなかった。

別れに際して ”遠い隔たりは風のよう、
小さな炎を吹き消して、大きな炎を燃え立たせる”
なんていうフラーゼを囁くあたり、
(大人の男性が言ったら気障ですね)
彼女は文学少女だったのでしょう。

しかし、別れてから一年のうちに
彼への想いが募った、ということで、
フレーズは彼女の中で実現してしまいました。

 ここからエンリーカの詩です。

私たちの会話は、どことも知れず、
遠くで鳴るサイレンの音に途切れた。
私を不安に駆り立てる、
この音を聞く度に怖かった。

私とあなたの上には、より深刻なことが起こるなどとは
思ってもみなかった。

見つめ合って、抱擁を望みながら、でも、
微笑みながら、いつもの道をあなたに寄り添うだけだった。
いつものように口づけして、やさしくあなたに囁いた、
“距離はね、風のようなもの、
小さな炎を吹き消して、大きな、
大きな炎を燃え立たせる“

遠い隔たりは風のよう、
真に愛していないなら、風が攫って(さらって)行ってしまう。
一年が経ち、私の心を燃え尽くす炎は、大火事となった。
私は強いと、忘れられると錯覚していた
でも今、あなたを想い出す、
想い出している。

遠い隔たりは風に似て、
真に愛していないなら想いを攫って行ってしまう、
一年経ち、
烈火の炎が私の命を燃え尽くす。

今、月日が流れ、
あなたの傍に行くため、
ほんのひと時、もう一度会うために。
あなたに“ごめんなさい”と詫びるため、
身を差し出したい。

真のあなたに気づかずに、それを
いたずらに捨ててしまった。

私の人生での、ただ一つの真実は、
私へのあなたの愛だったのに。

チャオ、アモーレ(愛する人)
泣かないで、きっと戻るから。
約束する、戻って来るって。
あなたを愛しているから。
愛してる、
チャオ、アモーレ。





プロフィール

ミルティリおばさん

Author:ミルティリおばさん
住まいはイタリア、ペルージャです。
翻訳 フリーランサーです。

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