2021.04.29
ワーズワースの詩に「虹」がありますが、
ジャンニ・ロダーリにも「虹」の詩があります。
但し、タイトルは「雨の後」です。
Dopo la pioggia.
Dopo la pioggia viene il sereno
brilla in cielo l'arcobaleno.
È come un ponte imbandierato
e il sole ci passa festeggiato.
È bello guardare a naso in su
le sue bandiere rosse e blu.
Però lo si vede, questo è male
soltanto dopo il temporale.
Non sarebbe più conveniente
il temporale non farlo per niente?
Un arcobaleno senza tempesta,
questa si che sarebbe una festa.
Sarebbe una festa per tutta la terra
fare la pace prima della guerra.
GIANNI RODARI
雨の後
雨の後に青空がやって来る
大空の中で虹が輝く。
旗で飾られた橋が出き
太陽は祝いながらそこを通る。
何て素敵なんだ
赤や青の旗を見上げるのは。
だけど残念なことなんだ
夕立の後にしか見ることが出きないのは。
雷雨が全くない方が
素敵なことだと思わないかい?
暴風雨なしの虹、
それこそ本当の喜びだ。
地上のもの全ての言祝ぎだ
戦争の前に平和を築くことは。
ジャンニ・ロダーリ
また、書き足して行きます。
5日ほど前に、イタリア司教(Monsignor)が南スーダンで
銃撃に遭いました。夜中に寝ているところを2人の賊に
襲われたのです。命を欲したのではなく、
足を狙い撃ちでした。
撃たれた司教カルラッサーレは、寛容にも賊を赦すのだそうです。
南スーダンは2011年にスーダンから独立した若い国ですが、
何とも不穏な、生きた心地もない国です。
南スーダンというと、2012年から2017年まで、
自衛隊員がPKO(国連平和維持活動)協力で
派遣されていた国ですね。
帰国後に2人の隊員が自殺しました。
それは、業務とは関係がないと片づけられましたが。
さらに、イラク、南スーダン自衛隊日報隠蔽が
世間を騒がせました。
森友加計が賑わって居た頃です。
自衛隊イラク派遣は、イラク戦争初期の
2003年から2009年まで行なわれていました。
この時にも、隊員自殺者が数名出ました。
イラク日報14000ページの方は見つかりましたね。
元首相が「自衛隊が行く所は非戦闘地域だ」
であるなら、自ら赴いてください。
それにその日報、国民に公表して欲しいものですね。
日本も闇のある国ですが、
闇ばかり見ていても気が滅入って来ます。
4月30日はオペレッタ作曲家のフランツ・レハールの
お誕生日でした。(1870年4月30日 ~ 1948年)
レハールというとメリー・ウィドウ(陽気な未亡人)
「Die Lustige Witwe」
Karita Mattila & Bo Skovhus - "Die Lustige Witwe" : duet
Raina Kabaivanska & Mikael Melbye - Tace il labbro (La vedova allegra)
同じ曲のイタリア版です。
「人生はワルツではない!」と言いながら、
ワルツが大好きだったイタリア人(今は変わりました)。
メリー・ウィドウから主役の、ダニーロとハンナのデュエットです。
甘美な二重唱です。2人のデュエットを肴に(背景に)、
ご夫婦で、恋人同士でワルツを踊ってください!
(因みに私はワルツは踊りません。
私が好きなのはアフリカのダンスです)
ジャンニ・ロダーリにも「虹」の詩があります。
但し、タイトルは「雨の後」です。
Dopo la pioggia.
Dopo la pioggia viene il sereno
brilla in cielo l'arcobaleno.
È come un ponte imbandierato
e il sole ci passa festeggiato.
È bello guardare a naso in su
le sue bandiere rosse e blu.
Però lo si vede, questo è male
soltanto dopo il temporale.
Non sarebbe più conveniente
il temporale non farlo per niente?
Un arcobaleno senza tempesta,
questa si che sarebbe una festa.
Sarebbe una festa per tutta la terra
fare la pace prima della guerra.
GIANNI RODARI
雨の後
雨の後に青空がやって来る
大空の中で虹が輝く。
旗で飾られた橋が出き
太陽は祝いながらそこを通る。
何て素敵なんだ
赤や青の旗を見上げるのは。
だけど残念なことなんだ
夕立の後にしか見ることが出きないのは。
雷雨が全くない方が
素敵なことだと思わないかい?
暴風雨なしの虹、
それこそ本当の喜びだ。
地上のもの全ての言祝ぎだ
戦争の前に平和を築くことは。
ジャンニ・ロダーリ
また、書き足して行きます。
5日ほど前に、イタリア司教(Monsignor)が南スーダンで
銃撃に遭いました。夜中に寝ているところを2人の賊に
襲われたのです。命を欲したのではなく、
足を狙い撃ちでした。
撃たれた司教カルラッサーレは、寛容にも賊を赦すのだそうです。
南スーダンは2011年にスーダンから独立した若い国ですが、
何とも不穏な、生きた心地もない国です。
南スーダンというと、2012年から2017年まで、
自衛隊員がPKO(国連平和維持活動)協力で
派遣されていた国ですね。
帰国後に2人の隊員が自殺しました。
それは、業務とは関係がないと片づけられましたが。
さらに、イラク、南スーダン自衛隊日報隠蔽が
世間を騒がせました。
森友加計が賑わって居た頃です。
自衛隊イラク派遣は、イラク戦争初期の
2003年から2009年まで行なわれていました。
この時にも、隊員自殺者が数名出ました。
イラク日報14000ページの方は見つかりましたね。
元首相が「自衛隊が行く所は非戦闘地域だ」
であるなら、自ら赴いてください。
それにその日報、国民に公表して欲しいものですね。
日本も闇のある国ですが、
闇ばかり見ていても気が滅入って来ます。
4月30日はオペレッタ作曲家のフランツ・レハールの
お誕生日でした。(1870年4月30日 ~ 1948年)
レハールというとメリー・ウィドウ(陽気な未亡人)
「Die Lustige Witwe」
Karita Mattila & Bo Skovhus - "Die Lustige Witwe" : duet
Raina Kabaivanska & Mikael Melbye - Tace il labbro (La vedova allegra)
同じ曲のイタリア版です。
「人生はワルツではない!」と言いながら、
ワルツが大好きだったイタリア人(今は変わりました)。
メリー・ウィドウから主役の、ダニーロとハンナのデュエットです。
甘美な二重唱です。2人のデュエットを肴に(背景に)、
ご夫婦で、恋人同士でワルツを踊ってください!
(因みに私はワルツは踊りません。
私が好きなのはアフリカのダンスです)
2021.04.24
「言論封殺する報道陣。
なぜN○Kまでが。○HKは五輪スポンサーに
媚びなくてもいいはずなのに。
忖度しなくてもいい立場でしょうが
沿道での「五輪反対」を封殺し、
週刊文春の回収、販売中止を要求する
支那も真っ青な報道弾圧である。
安部がそもそもの発端だろう。
オソロシイ国になったもんだ。
自分たちの利益が絡んでいるために、
東京五輪の不祥事や問題点を大きく取り上げない。
取り上げるべきが本来のメディアのあり方だろうに。
●な国家、●な政府になったのは、
この8年だ。」
銭形の勘次さんのコメントです。
ブロックされるどころか、反映される必要があった
コメントです。
「政府が我々の私有財産や行動の自由を制限するならば、
補償せよ。ただ、それだけの話です。
単に、国会で予算を可決するだけで良いのです。」
こちらは三橋貴明さんのブログから。
いつまでもチンタラしている、ノロマな国ですが、
大阪のかた達、
お気を付けになって、お大事になさってください。
4月25日
ミルバが一昨日(4月23日)に亡くなりました。
私はファンではありませんが、
ミルバやミーナの歌の美味さには一目置いています。
Milva: Una Sera di Tokyo ミルバ:ウナ セラ ディ 東京
ザ・ピーナッツが本家です。
ミルバの日本語もなかなか綺麗でしょう。
岩谷時子&宮川泰&編曲の方
MILVA Die Moritat von Mackie Messer
ブレヒト: マックザナイフです。
彼女はドイツでも一目置かれて人気がありました。
村田英雄 - 王将
「王将」です。
浪曲師としてデビューした村田英雄のヒット曲。
どの曲も好いですけれども(特に姿三四郎なんか)
「王将」が彼を彼たらしめました。
彼は九州出身ですが、坂田三吉は浪花の人なので。
なぜN○Kまでが。○HKは五輪スポンサーに
媚びなくてもいいはずなのに。
忖度しなくてもいい立場でしょうが
沿道での「五輪反対」を封殺し、
週刊文春の回収、販売中止を要求する
支那も真っ青な報道弾圧である。
安部がそもそもの発端だろう。
オソロシイ国になったもんだ。
自分たちの利益が絡んでいるために、
東京五輪の不祥事や問題点を大きく取り上げない。
取り上げるべきが本来のメディアのあり方だろうに。
●な国家、●な政府になったのは、
この8年だ。」
銭形の勘次さんのコメントです。
ブロックされるどころか、反映される必要があった
コメントです。
「政府が我々の私有財産や行動の自由を制限するならば、
補償せよ。ただ、それだけの話です。
単に、国会で予算を可決するだけで良いのです。」
こちらは三橋貴明さんのブログから。
いつまでもチンタラしている、ノロマな国ですが、
大阪のかた達、
お気を付けになって、お大事になさってください。
4月25日
ミルバが一昨日(4月23日)に亡くなりました。
私はファンではありませんが、
ミルバやミーナの歌の美味さには一目置いています。
Milva: Una Sera di Tokyo ミルバ:ウナ セラ ディ 東京
ザ・ピーナッツが本家です。
ミルバの日本語もなかなか綺麗でしょう。
岩谷時子&宮川泰&編曲の方
MILVA Die Moritat von Mackie Messer
ブレヒト: マックザナイフです。
彼女はドイツでも一目置かれて人気がありました。
村田英雄 - 王将
「王将」です。
浪曲師としてデビューした村田英雄のヒット曲。
どの曲も好いですけれども(特に姿三四郎なんか)
「王将」が彼を彼たらしめました。
彼は九州出身ですが、坂田三吉は浪花の人なので。
2021.04.17
ブリテンの「青少年のためのオーケストラ入門」に
したかったのですが、
こちら、楽しそうな動画なので。
子供のための、ということですが
私も楽しみました!
Kids Orchestra Movie
トムとジェリー
Tom & Jerry in italiano | Tempo di Musica! | WB Kids
この後、書き足して行きます。
オーケストラ チューニング
演奏が始まるに一斉に楽器を弾いたり吹いたりする、
、指揮者が登場するまでの、
オーケストラのチューニング(音合わせ)です。
(指揮者は現在ではエラそうなのですけどね。
それなりな勉強をこなした人ではあります)
先ずオーボエが“ラ”の音を提示します。
オーボエは弦が緩んだり、管を取り外ししないので、
1度、音をもらうと2度と簡単には変えられません。
なぜラの音を提供するかというと、
古代ギリシャの昔からの伝統であります。
合わせるピッチ“ラ”は、現在では440ヘルツ(音の周波数)、
440Hzです。440Hzよりも少し高くなる場合もあります。
オーボエさんがラを吹き、一斉に同じ音を奏で、
続いて、5度下のレ、5度下ソ、5度下ドといった具合に
皆さんで弾いたり吹いたりします。
因みに吹奏楽ではラより半音高いシ♭(B♭)でチューニングします。
それは吹奏楽はトランペットやクラリネットなど、
B♭管の楽器が主流だから、
B♭で合わせる方が合わせ易いのです。
オーケストラ紹介の音楽で有名どころは、
「青少年のためのオーケストラ入門」と、
通航人Yさんが前に仰っていたプロコフィエフの「ピーターと狼」です。
こちらが「ピーターと狼」です。
お楽しみください。
Prokofiev’s Peter & The Wolf with Alexander Armstrong and the London Mozart Players
落語家が語り手をする「ピーターと狼」です。
こどもクラシック ピーターとおおかみ
動物園に行くことになった狼さん。
普通は、狼は群れを成して行動しますのにね。
ついでに日本の狼の物語、
「狼のまゆ毛」日本昔話
したかったのですが、
こちら、楽しそうな動画なので。
子供のための、ということですが
私も楽しみました!
Kids Orchestra Movie
トムとジェリー
Tom & Jerry in italiano | Tempo di Musica! | WB Kids
この後、書き足して行きます。
オーケストラ チューニング
演奏が始まるに一斉に楽器を弾いたり吹いたりする、
、指揮者が登場するまでの、
オーケストラのチューニング(音合わせ)です。
(指揮者は現在ではエラそうなのですけどね。
それなりな勉強をこなした人ではあります)
先ずオーボエが“ラ”の音を提示します。
オーボエは弦が緩んだり、管を取り外ししないので、
1度、音をもらうと2度と簡単には変えられません。
なぜラの音を提供するかというと、
古代ギリシャの昔からの伝統であります。
合わせるピッチ“ラ”は、現在では440ヘルツ(音の周波数)、
440Hzです。440Hzよりも少し高くなる場合もあります。
オーボエさんがラを吹き、一斉に同じ音を奏で、
続いて、5度下のレ、5度下ソ、5度下ドといった具合に
皆さんで弾いたり吹いたりします。
因みに吹奏楽ではラより半音高いシ♭(B♭)でチューニングします。
それは吹奏楽はトランペットやクラリネットなど、
B♭管の楽器が主流だから、
B♭で合わせる方が合わせ易いのです。
オーケストラ紹介の音楽で有名どころは、
「青少年のためのオーケストラ入門」と、
通航人Yさんが前に仰っていたプロコフィエフの「ピーターと狼」です。
こちらが「ピーターと狼」です。
お楽しみください。
Prokofiev’s Peter & The Wolf with Alexander Armstrong and the London Mozart Players
落語家が語り手をする「ピーターと狼」です。
こどもクラシック ピーターとおおかみ
動物園に行くことになった狼さん。
普通は、狼は群れを成して行動しますのにね。
ついでに日本の狼の物語、
「狼のまゆ毛」日本昔話
2021.04.11
私がブログを始めたのは4月7日です。
ジャッキー・チェンのお誕生日。
4月7日に生まれた人は結構いるのですね。
ジャッキー、三宅博氏、そしてイギリスの詩人ワーズワースも。
“The Rainbow”
My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky :
So was it when my life began,
So is it now I am a man
So be it when I shall grow old
Or let me die!
The Child is father of the Man :
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.
William Wordsworth
“Arcobaleno”
Il mio cuore esulta al cospetto
dell’arcobaleno nascente:
come nel venire al mondo;
come nel sapersi uomo;
Cosi’, nello scoprirsi vecchio,
o mi sia data la morte!
Il Bambino e’ padre dell’Uomo
e siano i miei giorni
l’uno all’altro stretti
dal sentimento della natura.
“虹”
私の心は躍る
大空に虹がかかるのを見る時
幼い頃にそうだった、
大人になった今も同じ
年老いてからもそうであれ
さもなくば死を与えたまえ!
子供は大人の父である
私の生きる日々が
自然を尊ぶ心で結ばれるように。
ウィリアム・ワーズワース
(1770年4月7日 - 1850年4月23日)
ジャッキーチェン】スペシャルインタビュー④マネされることについて
こちらはジャッキー。
ジャッキーと何気に似ている天真爛漫な伊藤みどり
『伊藤みどり』歴史を変えたトリプルアクセル『伊藤みどり』『紀平梨花』
ジャッキー・チェンのお誕生日。
4月7日に生まれた人は結構いるのですね。
ジャッキー、三宅博氏、そしてイギリスの詩人ワーズワースも。
“The Rainbow”
My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky :
So was it when my life began,
So is it now I am a man
So be it when I shall grow old
Or let me die!
The Child is father of the Man :
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.
William Wordsworth
“Arcobaleno”
Il mio cuore esulta al cospetto
dell’arcobaleno nascente:
come nel venire al mondo;
come nel sapersi uomo;
Cosi’, nello scoprirsi vecchio,
o mi sia data la morte!
Il Bambino e’ padre dell’Uomo
e siano i miei giorni
l’uno all’altro stretti
dal sentimento della natura.
“虹”
私の心は躍る
大空に虹がかかるのを見る時
幼い頃にそうだった、
大人になった今も同じ
年老いてからもそうであれ
さもなくば死を与えたまえ!
子供は大人の父である
私の生きる日々が
自然を尊ぶ心で結ばれるように。
ウィリアム・ワーズワース
(1770年4月7日 - 1850年4月23日)
ジャッキーチェン】スペシャルインタビュー④マネされることについて
こちらはジャッキー。
ジャッキーと何気に似ている天真爛漫な伊藤みどり
『伊藤みどり』歴史を変えたトリプルアクセル『伊藤みどり』『紀平梨花』
2021.04.04
オラトリオというのは、
もともと教会内の祈りのための小部屋なのですが、
宗教上の歌唱、朗読、説教などがマドリガーレやカンタータとなり、
転じてオラトリオになりました。
最古最初のオラトリオは17世紀初頭と考えられます。
われらが(私の)ベートーヴェンもオラトリオを作曲しました。
新約聖書の中の場面と聖句を描いたものがオラトリオですが、
「オリーブ山上のキリスト」は聖書の中の、
キリストが捕らえられる場面を基に
フランツ・クサヴァー・フーバー(1760~1810)という台本作家と
ベートーヴェンのコラボで台本が書かれた、
ベートーヴェン唯一のオラトリオです。
オリーブ山は、
ここでキリストが復活したと言われるエルサレム東部にある山で、
この近くに悲しみの道(キリストが十字架を背負って歩いた道)や、
最後の晩餐を採った家があります。
そのオリーブ山で、処刑の前夜、祈りを捧げるイエス・キリストが、
弟子たちの抵抗に拘わらず兵士に捕らえられるまでを描いています。
登場人物は、キリスト(テノール)
ペテロ(バス)
セラフィム(ソプラノ)
混声4部合唱
セラフィムというのは天使の名前です。
天使には幾種類かがあり、
「フィガロの結婚」に登場するケルビーノも、
彼の名ケルビーノは天使の名前です。
随分とヤンチャな天使なのですが。
セラフィムは「燃え盛る」という意味で、
旧約聖書にもこの言葉が出てきます。
イザヤ書第6章での「セラフィム燃え盛るものたち」は4人(4体)いて、
6枚の翼を持ち、そのうち2枚で飛行し、2枚で顔を覆い、
2枚で足を覆っていると描写され、神の衣の傍らで、
「サンクトゥス サンクトゥス、サンクトゥス」(聖なるかな)
と叫び続けているのだそうです。
また、セラフィムは蛇を表わした言葉でもあるそうです。
伊語で毒蛇をセルペンテ、ラテン語でアングイス、
アングイスだとウナギ(のよう)になってしまいます。
「神が民を罰するために遣わせた蛇」なんていうのも
民数記第21章に登場します。
天使にまで格上げされた蛇ですが、
ヘビさんはイタリアでも大概のところ嫌われています。
蛇自身は人間の主観で生きているわけではない。
見方によっては妖艶で美しい生き物なのに。
セラフィムの説明が長くなってしまいました。
このオラトリオは登場人物が3人と、合唱を加えても少ないですね。
小1時間で少々長いです。
区切ってお聴きになってみてください。
Beethoven: Oratorio "Christ on the Mount of Olives", Op. 85 (with Score)
また、書き足して行きます。
動画もオーケストラのものをリンクしますね。
素適な、好いイースター(復活祭)を!
Christus am Ölberge, Op 85 Beethoven, Ludwig van
Christus am Öelberge(オリーブ山上のキリスト)
序奏。キリストのレチタティーヴォとアリア
暗い序奏の後に、
キリストが、
Jehovah, du mein Vater!
O sende Trost und Kraft und Stärke mir.
エホバ、わが父よ、
私に慰めと力を遣わせ給え
Sie nahet nun, die Stunde meiner Leiden,
私の苦悶の時は近い。
Ich höre deines Seraphs Donnerstimme,
雷のようなセラフィムの声が聞こえる、
Ach sieh', wie Bangigkeit, wie Todesangst
あゝ、ご覧ください、死の苦悩にこのように震える私を。
磔になることを既に予想していたにも拘わらず、
キリストは怖さに震えていました。
und von meinen Antlitz träufet,
statt des Schweisses, Blut herab.
私の顔からは血のような汗が滴る
Deiner Macht ist alles möglich,
nimm den Leidenskelch von mir!
あなたには全てが可能です。
私から悲しみの苦い杯を取り除いてください。
ルカによる福音書22章からの、
聖句も歌われています。
大掴みに訳したレチタティーヴォとアリアです。
次にセラフィム(ソプラノ)が現れます。
Erzittre, Erde, Jehovas Sohn liegt hier!
地が震える エホバの子供がここに倒れている。
den martervollsten Tod zu sterben,
damit die Menschen, die er liebt,
vom Tode auferstehen und ewig leben.
彼は殉死を受け入れている
このように人間を愛しているのだ
死から解き放たれ、永遠の生を受けるため。
Preist des Erlösers Güte,
preist, Menschen, seine Huld!
Er stirbt für euch aus Liebe,
sein Blut tilgt eure Schuld.
救世主の良き心と、
恵みを、民よ、ほめ讃えよう
彼は私達への愛のために
彼の血で贖うのだ。
sie trifft der Fluch des Richters,
Verdammung ist ihr Los!
祭司長らは罪が確定し、
奈落へ堕ちる。
キリストの裁判を行ったのは
ピラト(ローマ総督)ですけれど、彼を捕えたのは
ユダヤ人の長老、祭司長、ローマ兵などでした。
続いて天使の合唱です。
O Heil euch, ihr Erlösten,
おゝ、救世主よ、あなたに栄光を
Euch winket Seligkeit,
wenn ihr getreu in Liebe,
in Glaub' und Hoffnung seid.
信仰と愛と希望の中で、
確かな信仰心に生きる時に
至福が見守る
キリストとセラフィムのレチタティーヴォと二重唱
Verkündet, Seraph, mir dein Mund.
Erbarmen meines ew'gen Vaters?
Nimmt er des Todes Schrecknis von mir?
あなたにの口を開き給え
天の父は慈悲を施してくれるだろうか、
死の苦しみを取り除いてくれるだろうか。
So spricht Jehova: Eh' nicht erfüllet ist
das heilige Geheimnis der Versöhnung,
so lange bleibt das menschliche Geschlecht
verworfen und beraubt des ew'gen Lebens.
エホバは言われた。
贖いの奥義が遂行されない限り、
ある人間たちは
永遠の命を与えられないだろう。
Giess über mich den Strom der Leiden,
nur zürne Adams Kindern nicht.
苦しみの全てを私に注いでください、
しかしアダムの子供たちには怒りを向けないでください。
キリスト&セラフィム
Gröss sind die Qual, die Angst, die Schrecken
die Gottes Hand auf mich/ihn ergiesst;
doch grösser noch ist meine/seine Liebe,
mit der mein/sein Herz die Welt umschliesst!
神の手で私たちに放たれる
苦悶、不安、恐れは強大だ。
しかし、世界を抱擁する私たちの愛は
より強く大きい。
(愛で世界を抱擁する私たちの心は
より大きい)
キリスト
Willkommen, Tod, den ich am Kreuze
zum Heil der Menschen blutend sterbe!
O seid in eurer kühlen Gruft gesegnet,
die ein ew'ger Schlaf in seinen Armen hält,
ihr werdet froh zur Seligkeit erwachen.
死よ、ようこそ。民を救うために
十字架上で苦しむ私のもとへ。
冷たい墓は祝福されてあれ、
彼(父)の腕の中で永遠に眠る
救済の幸福に目覚めるだろうから。
兵士の合唱
entfliehen kann er nicht,
sein wartet das Gericht.
逃げられはしない
裁判が彼を待っている。
キリスト
Die mich zu fangen ausgezogen sind,
sie nahen nun.
Mein Vater! O führ' in schnellem Flug
der Leiden Stunden bei mir vorüber,
dass sie fliehn, rasch, wie die Wolken,
die ein Sturmwind treibt,
an deinen Himmeln ziehn.
Doch nicht mein Wille, nein,
dein Wille nur geschehe.
時期に彼らは私を捕らえに来るだろう。
父よ、私の苦しみをすぐに終わらせてください。
風が雲を散らすように、
天にいます父よ、
私のではなく、あなたのご意思が
今、成就する。
兵士の合唱
Hier ist er, der Verbannte,
der sich im Volke kühn
der Juden König nannte;
ergreift und bindet ihn.
悪者はここだ。
民に向かって、ユダヤの王だとは、
何と図々しい!
捕まえろ、縛れ!
12使徒の合唱
Was soll der Lärm bedeuten?
Umringt von rauhen Kriegern,
Erbarmen, ach, Erbarmen,
es ist um uns geschehn.
何の騒ぎだ?
冷酷な兵士らに囲まれた。
お慈悲を、お慈悲を、
私たちに全てが降りかかる。
レチタティーヴォ ペテロとキリスト
ペテロ憤る
meinen Freund und Meister,
mit frecher Hand ergreifen.
私の友であり師に何を。
罰は逃れられない。
ペテロ、剣を抜く。
キリスト
O lass dein Schwert in seiner Scheide ruh'n;
wenn es der Wille meines Vaters wäre,
あなたの剣を鞘に納めなさい。
父のご意志なら、父は私を敵から救うでしょう。
ヨハネの18章11節です。
3重唱 キリスト ペテロ セラフィム
ペテロ
lass meine Rache kühlen
復讐を遂げさせてください。
キリスト
Du sollst nicht Rache üben,
ich lehrt' euch bloss allein,
die Menschen alle lieben,
dem Feinde gern verzeihn!
あなたは復讐を行ってはならない。
私はあなたに、
全ての人間を愛するように、
敵を許すように教えた。
セラフィム
nur eines Gottes Mund
macht solche heil'ge Lehre
der Nächstenliebe kund.
隣人を愛するという神の言葉のみが
人を導きます。
キリスト ペテロ セラフィム
liebt jenen, der euch hasset,
nur so gefallt ihr Gott!
敵を愛する者は神の恵みの中にいる。
ペテロ
lass meine Rache kühlen
in der Verwegnen Blut!
私の復讐心は、この横柄な者達の
血の中にも恵みを与えた。
兵士の合唱
Auf! Auf! ergreifet den Verräter,
schleppt ihn schleunig vor Gericht.
裏切り者を捕らえよう、
法廷に連れて行こう。
12使徒の合唱
Man wird uns in Bande legen
martern und dem Tode weihn.
苦悶と死に問われ
私たちは追放されるだろう。
キリスト
Meine Qual ist bald verschwunden,
der Erlösung Werk vollbracht,
bald ist gänzlich überwunden
und besiegt der Hölle Macht.
私の労苦は消えた
贖い主の仕事は完遂した。
地獄の力は負けて
壊滅した
天使の合唱
Welten singen Dank und Ehre
dem erhab'nen Gottessohn.
Preiset ihn, ihr Engelchöre,
laut im heil'gen Jubelton.
万物は歌い感謝し、ほめ讃える
救世主、神の御子を。
天使たちよ、高らかに聖なる歓喜を
ほめ讃えよ。
長くなりました。
大まかな訳しです。
原文をお知りになりたい場合は、
全てUPします。
ベートーヴェンとフーバーが中心に据えたのは、
キリストとセラフィムの二重唱;
「神の手で私たちに放たれる
苦悶、不安、恐れは強大だ。
しかし、愛で世界を抱擁する私たちの心は
より大きい」
エホバは復讐の神でもあり、
「私を信じない者には子々孫々七代祟る」
何とも怖ろしい神でもあるエホバを、
キリストは愛と許容を持って変えました。
キリストが憤るペテロに、
「あなたは復讐を行ってはならない。
私はあなたに、
全ての人間を愛するように、
敵を許すように教えた」
キリスト
「敵を愛する者は神の恵みの中にいる」
セラフィム
「隣人を愛するという神の言葉のみが
人を導きます」
天使たちの合唱
「万物は歌い感謝し、ほめ讃える
救世主、神の御子を。
天使たちよ、高らかに聖なる歓喜を
ほめ讃えよ」
聖句も交えての「愛」と「歓喜」だと考えます。
Hallelujah, from Christ on the Mount of Olives - Mormon Tabernacle Choir
天使の合唱 「ハレルヤ!」
もともと教会内の祈りのための小部屋なのですが、
宗教上の歌唱、朗読、説教などがマドリガーレやカンタータとなり、
転じてオラトリオになりました。
最古最初のオラトリオは17世紀初頭と考えられます。
われらが(私の)ベートーヴェンもオラトリオを作曲しました。
新約聖書の中の場面と聖句を描いたものがオラトリオですが、
「オリーブ山上のキリスト」は聖書の中の、
キリストが捕らえられる場面を基に
フランツ・クサヴァー・フーバー(1760~1810)という台本作家と
ベートーヴェンのコラボで台本が書かれた、
ベートーヴェン唯一のオラトリオです。
オリーブ山は、
ここでキリストが復活したと言われるエルサレム東部にある山で、
この近くに悲しみの道(キリストが十字架を背負って歩いた道)や、
最後の晩餐を採った家があります。
そのオリーブ山で、処刑の前夜、祈りを捧げるイエス・キリストが、
弟子たちの抵抗に拘わらず兵士に捕らえられるまでを描いています。
登場人物は、キリスト(テノール)
ペテロ(バス)
セラフィム(ソプラノ)
混声4部合唱
セラフィムというのは天使の名前です。
天使には幾種類かがあり、
「フィガロの結婚」に登場するケルビーノも、
彼の名ケルビーノは天使の名前です。
随分とヤンチャな天使なのですが。
セラフィムは「燃え盛る」という意味で、
旧約聖書にもこの言葉が出てきます。
イザヤ書第6章での「セラフィム燃え盛るものたち」は4人(4体)いて、
6枚の翼を持ち、そのうち2枚で飛行し、2枚で顔を覆い、
2枚で足を覆っていると描写され、神の衣の傍らで、
「サンクトゥス サンクトゥス、サンクトゥス」(聖なるかな)
と叫び続けているのだそうです。
また、セラフィムは蛇を表わした言葉でもあるそうです。
伊語で毒蛇をセルペンテ、ラテン語でアングイス、
アングイスだとウナギ(のよう)になってしまいます。
「神が民を罰するために遣わせた蛇」なんていうのも
民数記第21章に登場します。
天使にまで格上げされた蛇ですが、
ヘビさんはイタリアでも大概のところ嫌われています。
蛇自身は人間の主観で生きているわけではない。
見方によっては妖艶で美しい生き物なのに。
セラフィムの説明が長くなってしまいました。
このオラトリオは登場人物が3人と、合唱を加えても少ないですね。
小1時間で少々長いです。
区切ってお聴きになってみてください。
Beethoven: Oratorio "Christ on the Mount of Olives", Op. 85 (with Score)
また、書き足して行きます。
動画もオーケストラのものをリンクしますね。
素適な、好いイースター(復活祭)を!
Christus am Ölberge, Op 85 Beethoven, Ludwig van
Christus am Öelberge(オリーブ山上のキリスト)
序奏。キリストのレチタティーヴォとアリア
暗い序奏の後に、
キリストが、
Jehovah, du mein Vater!
O sende Trost und Kraft und Stärke mir.
エホバ、わが父よ、
私に慰めと力を遣わせ給え
Sie nahet nun, die Stunde meiner Leiden,
私の苦悶の時は近い。
Ich höre deines Seraphs Donnerstimme,
雷のようなセラフィムの声が聞こえる、
Ach sieh', wie Bangigkeit, wie Todesangst
あゝ、ご覧ください、死の苦悩にこのように震える私を。
磔になることを既に予想していたにも拘わらず、
キリストは怖さに震えていました。
und von meinen Antlitz träufet,
statt des Schweisses, Blut herab.
私の顔からは血のような汗が滴る
Deiner Macht ist alles möglich,
nimm den Leidenskelch von mir!
あなたには全てが可能です。
私から悲しみの苦い杯を取り除いてください。
ルカによる福音書22章からの、
聖句も歌われています。
大掴みに訳したレチタティーヴォとアリアです。
次にセラフィム(ソプラノ)が現れます。
Erzittre, Erde, Jehovas Sohn liegt hier!
地が震える エホバの子供がここに倒れている。
den martervollsten Tod zu sterben,
damit die Menschen, die er liebt,
vom Tode auferstehen und ewig leben.
彼は殉死を受け入れている
このように人間を愛しているのだ
死から解き放たれ、永遠の生を受けるため。
Preist des Erlösers Güte,
preist, Menschen, seine Huld!
Er stirbt für euch aus Liebe,
sein Blut tilgt eure Schuld.
救世主の良き心と、
恵みを、民よ、ほめ讃えよう
彼は私達への愛のために
彼の血で贖うのだ。
sie trifft der Fluch des Richters,
Verdammung ist ihr Los!
祭司長らは罪が確定し、
奈落へ堕ちる。
キリストの裁判を行ったのは
ピラト(ローマ総督)ですけれど、彼を捕えたのは
ユダヤ人の長老、祭司長、ローマ兵などでした。
続いて天使の合唱です。
O Heil euch, ihr Erlösten,
おゝ、救世主よ、あなたに栄光を
Euch winket Seligkeit,
wenn ihr getreu in Liebe,
in Glaub' und Hoffnung seid.
信仰と愛と希望の中で、
確かな信仰心に生きる時に
至福が見守る
キリストとセラフィムのレチタティーヴォと二重唱
Verkündet, Seraph, mir dein Mund.
Erbarmen meines ew'gen Vaters?
Nimmt er des Todes Schrecknis von mir?
あなたにの口を開き給え
天の父は慈悲を施してくれるだろうか、
死の苦しみを取り除いてくれるだろうか。
So spricht Jehova: Eh' nicht erfüllet ist
das heilige Geheimnis der Versöhnung,
so lange bleibt das menschliche Geschlecht
verworfen und beraubt des ew'gen Lebens.
エホバは言われた。
贖いの奥義が遂行されない限り、
ある人間たちは
永遠の命を与えられないだろう。
Giess über mich den Strom der Leiden,
nur zürne Adams Kindern nicht.
苦しみの全てを私に注いでください、
しかしアダムの子供たちには怒りを向けないでください。
キリスト&セラフィム
Gröss sind die Qual, die Angst, die Schrecken
die Gottes Hand auf mich/ihn ergiesst;
doch grösser noch ist meine/seine Liebe,
mit der mein/sein Herz die Welt umschliesst!
神の手で私たちに放たれる
苦悶、不安、恐れは強大だ。
しかし、世界を抱擁する私たちの愛は
より強く大きい。
(愛で世界を抱擁する私たちの心は
より大きい)
キリスト
Willkommen, Tod, den ich am Kreuze
zum Heil der Menschen blutend sterbe!
O seid in eurer kühlen Gruft gesegnet,
die ein ew'ger Schlaf in seinen Armen hält,
ihr werdet froh zur Seligkeit erwachen.
死よ、ようこそ。民を救うために
十字架上で苦しむ私のもとへ。
冷たい墓は祝福されてあれ、
彼(父)の腕の中で永遠に眠る
救済の幸福に目覚めるだろうから。
兵士の合唱
entfliehen kann er nicht,
sein wartet das Gericht.
逃げられはしない
裁判が彼を待っている。
キリスト
Die mich zu fangen ausgezogen sind,
sie nahen nun.
Mein Vater! O führ' in schnellem Flug
der Leiden Stunden bei mir vorüber,
dass sie fliehn, rasch, wie die Wolken,
die ein Sturmwind treibt,
an deinen Himmeln ziehn.
Doch nicht mein Wille, nein,
dein Wille nur geschehe.
時期に彼らは私を捕らえに来るだろう。
父よ、私の苦しみをすぐに終わらせてください。
風が雲を散らすように、
天にいます父よ、
私のではなく、あなたのご意思が
今、成就する。
兵士の合唱
Hier ist er, der Verbannte,
der sich im Volke kühn
der Juden König nannte;
ergreift und bindet ihn.
悪者はここだ。
民に向かって、ユダヤの王だとは、
何と図々しい!
捕まえろ、縛れ!
12使徒の合唱
Was soll der Lärm bedeuten?
Umringt von rauhen Kriegern,
Erbarmen, ach, Erbarmen,
es ist um uns geschehn.
何の騒ぎだ?
冷酷な兵士らに囲まれた。
お慈悲を、お慈悲を、
私たちに全てが降りかかる。
レチタティーヴォ ペテロとキリスト
ペテロ憤る
meinen Freund und Meister,
mit frecher Hand ergreifen.
私の友であり師に何を。
罰は逃れられない。
ペテロ、剣を抜く。
キリスト
O lass dein Schwert in seiner Scheide ruh'n;
wenn es der Wille meines Vaters wäre,
あなたの剣を鞘に納めなさい。
父のご意志なら、父は私を敵から救うでしょう。
ヨハネの18章11節です。
3重唱 キリスト ペテロ セラフィム
ペテロ
lass meine Rache kühlen
復讐を遂げさせてください。
キリスト
Du sollst nicht Rache üben,
ich lehrt' euch bloss allein,
die Menschen alle lieben,
dem Feinde gern verzeihn!
あなたは復讐を行ってはならない。
私はあなたに、
全ての人間を愛するように、
敵を許すように教えた。
セラフィム
nur eines Gottes Mund
macht solche heil'ge Lehre
der Nächstenliebe kund.
隣人を愛するという神の言葉のみが
人を導きます。
キリスト ペテロ セラフィム
liebt jenen, der euch hasset,
nur so gefallt ihr Gott!
敵を愛する者は神の恵みの中にいる。
ペテロ
lass meine Rache kühlen
in der Verwegnen Blut!
私の復讐心は、この横柄な者達の
血の中にも恵みを与えた。
兵士の合唱
Auf! Auf! ergreifet den Verräter,
schleppt ihn schleunig vor Gericht.
裏切り者を捕らえよう、
法廷に連れて行こう。
12使徒の合唱
Man wird uns in Bande legen
martern und dem Tode weihn.
苦悶と死に問われ
私たちは追放されるだろう。
キリスト
Meine Qual ist bald verschwunden,
der Erlösung Werk vollbracht,
bald ist gänzlich überwunden
und besiegt der Hölle Macht.
私の労苦は消えた
贖い主の仕事は完遂した。
地獄の力は負けて
壊滅した
天使の合唱
Welten singen Dank und Ehre
dem erhab'nen Gottessohn.
Preiset ihn, ihr Engelchöre,
laut im heil'gen Jubelton.
万物は歌い感謝し、ほめ讃える
救世主、神の御子を。
天使たちよ、高らかに聖なる歓喜を
ほめ讃えよ。
長くなりました。
大まかな訳しです。
原文をお知りになりたい場合は、
全てUPします。
ベートーヴェンとフーバーが中心に据えたのは、
キリストとセラフィムの二重唱;
「神の手で私たちに放たれる
苦悶、不安、恐れは強大だ。
しかし、愛で世界を抱擁する私たちの心は
より大きい」
エホバは復讐の神でもあり、
「私を信じない者には子々孫々七代祟る」
何とも怖ろしい神でもあるエホバを、
キリストは愛と許容を持って変えました。
キリストが憤るペテロに、
「あなたは復讐を行ってはならない。
私はあなたに、
全ての人間を愛するように、
敵を許すように教えた」
キリスト
「敵を愛する者は神の恵みの中にいる」
セラフィム
「隣人を愛するという神の言葉のみが
人を導きます」
天使たちの合唱
「万物は歌い感謝し、ほめ讃える
救世主、神の御子を。
天使たちよ、高らかに聖なる歓喜を
ほめ讃えよ」
聖句も交えての「愛」と「歓喜」だと考えます。
Hallelujah, from Christ on the Mount of Olives - Mormon Tabernacle Choir
天使の合唱 「ハレルヤ!」