2022.03.27
3月26日は、ベートーヴェンのお命日です。
誕生日にはこだわるのですが、
お命日には、こだわりを持ちませんでした。
Beethoven | Piano Sonata No. 17 in D minor, "The Tempest" | Daniel Barenboim
ピアノ・ソナタ テンぺスタです。
数日前に、ベートーヴェンは良いものの、
「月光」と「熱情」を1つのコンサートで並べて弾き、
流石にこの2つは重かった。
「月光」と一緒に「告別を」
「熱情」なら、共に「ワルトシュタイン」あたりが良いかなぁ、と。
Beethoven: Romance no.1, 2. Suk.
前にもリンクしました。
2つの「ロマンス」です。
昔、イタリア人から大層、愛された曲でした。
今は大層、反感を持たれている彼です。
正直者は馬鹿を見る。
彼に取っては、虫が1匹飛んだ、ほどの
ことでもないのでしょうけれど。
書き足してまいります。
ベートーヴェンの家系で、音楽を始めたのは
父親の父親、お爺ちゃんの代からです。
楽隊長をしていましたけれど、
傍らで葡萄酒の商いをしなければならないほどに、
音楽で食べて行くのは難しかったのですね。
そのためかどうか、お婆ちゃんはアル中となってしまいました。
アルコール依存症はベートーヴェンのお父つぁんに
引き継がれます。
彼の(ベートーヴェンの)母親は、あれこれ巷で言われたりしますが、
いい処の(官僚の)お嬢さんで、うん、これは正確に言うと、
選帝侯宮廷の料理長です。
彼女は役人繋がりで結婚しました、しかし、
未亡人となってしまい、父親ヨハンと再婚します。
彼女の曰く「結婚は最初は少しの喜びがあるが、
その後、辛い日々がずっと続く」のだそうで、
7人、儲けた子供のうち生き抜いたのは3人、
(ベートーヴェンと弟2人)だけです。
ベートーヴェンには、優しいお母さんだけが心の支えでありました。
天使のような母を失ってしまいます。、
ウィーン旅行滞在中に訃報を知り、慌てて帰り、
後、ウィーン在住を決めます。
ところで、ベートーヴェンの苗字の由来は、フラマン語(フランク語)で
「かぶらの庭」と言う人もいますが、
オランダの1地方、ゲルドゥリアの
べトゥヴェ(Betuwe)だと言う人もあります。
フラマン語は、ベルギーで話されるオランダ語のことです。
お爺ちゃん(祖父)はオランダ人でした。
Beethoven - Overture 'Die Geschöpfe des Prometheus' Georgian Sinfonietta
プロメテウス序曲です。
死の床で彼が言った、
「さあ、友よ、拍手を。喜劇は終わった」
これは有名な言葉でしょう。
ローマ初代の皇帝オッタビアーニ・アウグストゥス。
アウグストゥス(B.C.63~B.C.14)
「Acta est fabula」 (劇は終わった)
皇帝の最期の言葉です。
16~18世紀に流行ったコメディア・デル・アルテは、
そこから採ったのでしょうね。
ベートーヴェンもよく知っていたのでしょう。
ベートーヴェンは言い残しました。
「Plaudite, amici, comedia finita est」
友よ、喝采したまえ、喜劇は終わった!
コメディア・デル・アルテでは、
「終わった」の後に
「さあ、拍手を!喝采を!」これは劇中、
自由に付け加えて良かったのだそうです。
その数日後、肺炎、腹膜炎、肝硬変を患い、手術の甲斐もなく
(恐らく)意識も定かでない彼宛てに、
出版社から1ダースのライン・ワインが届きます。
「残念だ!遅すぎた!」
これが最後の言葉と言われます。
その2日後、
意識朦朧、夢現の彼の耳に雷鳴が響き渡りました。
3月26日、夕方のこと、
雪嵐が吹き荒れ、轟く雷に、はたとベッドから身を起こし
右手拳を頭上高く振り上げ、再びベッドに落ちて
息を引き取りました。
Beethoven: "Fidelio" Overture, Op. 72 (with Score)
フィデリオ序曲です。
レオノーレが主人公なので「レオノーレ」と呼ばれたりも
いたします。「フィデリオ」は、Fidelio
Fidelis(ラテン語)に由来する Fedele(心頼 誠実 忠実)という意味があり、
ひと頃前には、犬の名前といえばFido(フィード)でした。
ワンちゃんの代名詞で、ポチといったところでしょう。
ワンちゃんとレオノーレを一緒にしては失礼ですが、
そういった訳ありのオペラのタイトルです。
レオノーレという名が持つ意味は曖昧で「成長する、 光」
といった意味があるそうです。
光の中で純潔な女性に成長したレオノーレ、ということでしょうか。
レオノーレがフィデリオ、と名も姿も変えて、
夫を救出するお話が「フィデリオ」です。
彼女の勇気と貞淑を讃えて、
凛々しく男装した姿に心惹かれる男性もいるようです。
その勇敢な心は愛で満たされていた、
ベートーヴェンのお母さんのように。
「フィデリオ」をベートーヴェンは「肝っ玉母さん」のつもりで
書いたのかもしれません。
誕生日にはこだわるのですが、
お命日には、こだわりを持ちませんでした。
Beethoven | Piano Sonata No. 17 in D minor, "The Tempest" | Daniel Barenboim
ピアノ・ソナタ テンぺスタです。
数日前に、ベートーヴェンは良いものの、
「月光」と「熱情」を1つのコンサートで並べて弾き、
流石にこの2つは重かった。
「月光」と一緒に「告別を」
「熱情」なら、共に「ワルトシュタイン」あたりが良いかなぁ、と。
Beethoven: Romance no.1, 2. Suk.
前にもリンクしました。
2つの「ロマンス」です。
昔、イタリア人から大層、愛された曲でした。
今は大層、反感を持たれている彼です。
正直者は馬鹿を見る。
彼に取っては、虫が1匹飛んだ、ほどの
ことでもないのでしょうけれど。
書き足してまいります。
ベートーヴェンの家系で、音楽を始めたのは
父親の父親、お爺ちゃんの代からです。
楽隊長をしていましたけれど、
傍らで葡萄酒の商いをしなければならないほどに、
音楽で食べて行くのは難しかったのですね。
そのためかどうか、お婆ちゃんはアル中となってしまいました。
アルコール依存症はベートーヴェンのお父つぁんに
引き継がれます。
彼の(ベートーヴェンの)母親は、あれこれ巷で言われたりしますが、
いい処の(官僚の)お嬢さんで、うん、これは正確に言うと、
選帝侯宮廷の料理長です。
彼女は役人繋がりで結婚しました、しかし、
未亡人となってしまい、父親ヨハンと再婚します。
彼女の曰く「結婚は最初は少しの喜びがあるが、
その後、辛い日々がずっと続く」のだそうで、
7人、儲けた子供のうち生き抜いたのは3人、
(ベートーヴェンと弟2人)だけです。
ベートーヴェンには、優しいお母さんだけが心の支えでありました。
天使のような母を失ってしまいます。、
ウィーン旅行滞在中に訃報を知り、慌てて帰り、
後、ウィーン在住を決めます。
ところで、ベートーヴェンの苗字の由来は、フラマン語(フランク語)で
「かぶらの庭」と言う人もいますが、
オランダの1地方、ゲルドゥリアの
べトゥヴェ(Betuwe)だと言う人もあります。
フラマン語は、ベルギーで話されるオランダ語のことです。
お爺ちゃん(祖父)はオランダ人でした。
Beethoven - Overture 'Die Geschöpfe des Prometheus' Georgian Sinfonietta
プロメテウス序曲です。
死の床で彼が言った、
「さあ、友よ、拍手を。喜劇は終わった」
これは有名な言葉でしょう。
ローマ初代の皇帝オッタビアーニ・アウグストゥス。
アウグストゥス(B.C.63~B.C.14)
「Acta est fabula」 (劇は終わった)
皇帝の最期の言葉です。
16~18世紀に流行ったコメディア・デル・アルテは、
そこから採ったのでしょうね。
ベートーヴェンもよく知っていたのでしょう。
ベートーヴェンは言い残しました。
「Plaudite, amici, comedia finita est」
友よ、喝采したまえ、喜劇は終わった!
コメディア・デル・アルテでは、
「終わった」の後に
「さあ、拍手を!喝采を!」これは劇中、
自由に付け加えて良かったのだそうです。
その数日後、肺炎、腹膜炎、肝硬変を患い、手術の甲斐もなく
(恐らく)意識も定かでない彼宛てに、
出版社から1ダースのライン・ワインが届きます。
「残念だ!遅すぎた!」
これが最後の言葉と言われます。
その2日後、
意識朦朧、夢現の彼の耳に雷鳴が響き渡りました。
3月26日、夕方のこと、
雪嵐が吹き荒れ、轟く雷に、はたとベッドから身を起こし
右手拳を頭上高く振り上げ、再びベッドに落ちて
息を引き取りました。
Beethoven: "Fidelio" Overture, Op. 72 (with Score)
フィデリオ序曲です。
レオノーレが主人公なので「レオノーレ」と呼ばれたりも
いたします。「フィデリオ」は、Fidelio
Fidelis(ラテン語)に由来する Fedele(心頼 誠実 忠実)という意味があり、
ひと頃前には、犬の名前といえばFido(フィード)でした。
ワンちゃんの代名詞で、ポチといったところでしょう。
ワンちゃんとレオノーレを一緒にしては失礼ですが、
そういった訳ありのオペラのタイトルです。
レオノーレという名が持つ意味は曖昧で「成長する、 光」
といった意味があるそうです。
光の中で純潔な女性に成長したレオノーレ、ということでしょうか。
レオノーレがフィデリオ、と名も姿も変えて、
夫を救出するお話が「フィデリオ」です。
彼女の勇気と貞淑を讃えて、
凛々しく男装した姿に心惹かれる男性もいるようです。
その勇敢な心は愛で満たされていた、
ベートーヴェンのお母さんのように。
「フィデリオ」をベートーヴェンは「肝っ玉母さん」のつもりで
書いたのかもしれません。
2022.03.21
「詩の日」(la Giornata Mondiale della Poesia)は、
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が定めた日です。
どうして定めたのかと言いますと、
詩という文学が、あまり評価されていない、
詩の本の売れ行きが悪い、ということから、
1999年にユネスコが詩を盛り上げよう、ということで
3月21日を「詩の日」としました。
丁度、イタリアでは春になる日、春入りの日です。
春分の日でもありますね。
そこで、
タゴールの詩とヘッセの詩を。
Scintille, Rabindranath Tagore
Vieni, primavera, vieni
a svelare la bellezza del fiore
celata nel bocciolo
tenero e delicato.
Lascia cadere le note
che porteranno i frutti,
e passa con cura il tuo pennello
d’oro di foglia in foglia.
春よ来い、春よ来い
たおやかで柔らかな
蕾を隠した
花々の美しさを
現しておくれ。
散る行く花びらはそのままに、
やがて実を結ぶのだから。
葉から葉へ
お前の黄金の絵筆で愛でておくれ。
Piena fioritura, Hermann Hesse
Si erge carico di fiori il pesco,
non tutti diventeranno frutto.
Risplendono chiari come spuma rosata
attraverso l’azzurro e la fuga di nuvole.
Simili a fiori si schiudono i pensieri,
centinaia ogni giorno,
lasciali fiorire! Lascia a ogni cosa il suo corso!
Non chiedere qual è il guadagno!
Vi deve pur essere gioco e innocenza
e dovizia di fiori,
altrimenti per noi sarebbe
troppo piccolo il mondo
e la vita non un piacere.
桃の花が咲きこぼれる、
全てが実となりはしない。
青空と流れる雲の中、
桜色の泡のように煌めく。
幾百もの毎日の思いが花開くように、
花は咲くままにしておこう!
あらゆる物事はなすがままにしよう!
利を求めずに!
花の豊かさと無垢に戯れよう、
でなければ、私達には
世界は小さく
人生はつまらぬものだ。
ヘッセは訳しているうちに、どうも箴言めいて来ます。
イタリア語でも、韻を詠んでいて、
音色は綺麗なのですけどね。
こんなところで、僭越なことでした。
難しい詩ではないです。
どうぞ、お訳しなさってください。
タゴールもヘッセも、2人とも「春」を描いています。
ヘッセの詩はイタリア語で紹介されていました。
ドイツ語でも探してみますが、
存じ上げない詩でした。
ヘッセもタゴールも、どちらも詩の底に、
暖かさ(ヒューマニズム)が流れていますが、
タゴールの方が解放的で絵画的、
より大きな人生肯定、人間肯定を謳っているように
見えます。
ベートーヴェンの春と、
Beethoven - Primavera (Spring/Frühling)
シューベルトの春です。
Schubert - "Frühlingsglaube" Fischer-Dieskau, Moore
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が定めた日です。
どうして定めたのかと言いますと、
詩という文学が、あまり評価されていない、
詩の本の売れ行きが悪い、ということから、
1999年にユネスコが詩を盛り上げよう、ということで
3月21日を「詩の日」としました。
丁度、イタリアでは春になる日、春入りの日です。
春分の日でもありますね。
そこで、
タゴールの詩とヘッセの詩を。
Scintille, Rabindranath Tagore
Vieni, primavera, vieni
a svelare la bellezza del fiore
celata nel bocciolo
tenero e delicato.
Lascia cadere le note
che porteranno i frutti,
e passa con cura il tuo pennello
d’oro di foglia in foglia.
春よ来い、春よ来い
たおやかで柔らかな
蕾を隠した
花々の美しさを
現しておくれ。
散る行く花びらはそのままに、
やがて実を結ぶのだから。
葉から葉へ
お前の黄金の絵筆で愛でておくれ。
Piena fioritura, Hermann Hesse
Si erge carico di fiori il pesco,
non tutti diventeranno frutto.
Risplendono chiari come spuma rosata
attraverso l’azzurro e la fuga di nuvole.
Simili a fiori si schiudono i pensieri,
centinaia ogni giorno,
lasciali fiorire! Lascia a ogni cosa il suo corso!
Non chiedere qual è il guadagno!
Vi deve pur essere gioco e innocenza
e dovizia di fiori,
altrimenti per noi sarebbe
troppo piccolo il mondo
e la vita non un piacere.
桃の花が咲きこぼれる、
全てが実となりはしない。
青空と流れる雲の中、
桜色の泡のように煌めく。
幾百もの毎日の思いが花開くように、
花は咲くままにしておこう!
あらゆる物事はなすがままにしよう!
利を求めずに!
花の豊かさと無垢に戯れよう、
でなければ、私達には
世界は小さく
人生はつまらぬものだ。
ヘッセは訳しているうちに、どうも箴言めいて来ます。
イタリア語でも、韻を詠んでいて、
音色は綺麗なのですけどね。
こんなところで、僭越なことでした。
難しい詩ではないです。
どうぞ、お訳しなさってください。
タゴールもヘッセも、2人とも「春」を描いています。
ヘッセの詩はイタリア語で紹介されていました。
ドイツ語でも探してみますが、
存じ上げない詩でした。
ヘッセもタゴールも、どちらも詩の底に、
暖かさ(ヒューマニズム)が流れていますが、
タゴールの方が解放的で絵画的、
より大きな人生肯定、人間肯定を謳っているように
見えます。
ベートーヴェンの春と、
Beethoven - Primavera (Spring/Frühling)
シューベルトの春です。
Schubert - "Frühlingsglaube" Fischer-Dieskau, Moore
2022.03.20
3月19日は、
サン・ジュゼッペ(イエス・キリストのお父さん)の日で
「父の日」でした。
マルコ・モスキーニの詩を1つ、
お父さんへの親しみが感じられます。
(誰にとっても親しい存在でしょう)
Arriva un Principe
con un cavallo bianco:
viene da lontano
e sembra molto stanco.
Al posto della spada
c’è l’ombrello
e c’è il cappotto
al posto del mantello;
però a guardarci bene
il cavallo non ce l’ha,
io gli corro incontro
e gli dico: “Ciao papà!”
マルコ・モスキーニ
Marco Moschini
白馬に乗って
王子がやって来る
遠い道のりを
とっても疲れているようだ
剣の代わりに
傘を持ち
マントの代わりに
コートを抱えて、
けれど、よく見よう、
白馬はいないけれど、
ぼくは駆け寄って言うんだ
「チャオ、父さん!」
マルコ・モスキーニは小学校の先生を
していた人で、小学生のための文芸書を、多数、
出版しました。
マッカーサーが、70幾年前に
「日本人は12歳の少年だ」と評しました。
誉め言葉とも受け取れますが、
(12歳はまだまだ成長する可能性があるのですから)
米国が父親ということになりますか。
マッカーサー元帥さん、よくぞロシアに日本を譲らずに
国の立て直しを図ってくださいました。
「日本は米国に骨抜きにされた」なんていう声もありますが、
果たしてそうかな、と私は思います。
もともとが、12歳気質ののような気もいたします。
【9条改正断固反対!】ウクライナ戦争と憲法9条改正論/このままでは日本はウクライナと同じ運命に!?
白坂和哉のDay Watch
サン・ジュゼッペ(イエス・キリストのお父さん)の日で
「父の日」でした。
マルコ・モスキーニの詩を1つ、
お父さんへの親しみが感じられます。
(誰にとっても親しい存在でしょう)
Arriva un Principe
con un cavallo bianco:
viene da lontano
e sembra molto stanco.
Al posto della spada
c’è l’ombrello
e c’è il cappotto
al posto del mantello;
però a guardarci bene
il cavallo non ce l’ha,
io gli corro incontro
e gli dico: “Ciao papà!”
マルコ・モスキーニ
Marco Moschini
白馬に乗って
王子がやって来る
遠い道のりを
とっても疲れているようだ
剣の代わりに
傘を持ち
マントの代わりに
コートを抱えて、
けれど、よく見よう、
白馬はいないけれど、
ぼくは駆け寄って言うんだ
「チャオ、父さん!」
マルコ・モスキーニは小学校の先生を
していた人で、小学生のための文芸書を、多数、
出版しました。
マッカーサーが、70幾年前に
「日本人は12歳の少年だ」と評しました。
誉め言葉とも受け取れますが、
(12歳はまだまだ成長する可能性があるのですから)
米国が父親ということになりますか。
マッカーサー元帥さん、よくぞロシアに日本を譲らずに
国の立て直しを図ってくださいました。
「日本は米国に骨抜きにされた」なんていう声もありますが、
果たしてそうかな、と私は思います。
もともとが、12歳気質ののような気もいたします。
【9条改正断固反対!】ウクライナ戦争と憲法9条改正論/このままでは日本はウクライナと同じ運命に!?
白坂和哉のDay Watch
2022.03.12
今朝、毛ば部ラジオを聞いていて、
毛ば部とる子さんが、ロシアとウクライナの地から、
世界の60%のヒマワリ油が採れる、と仰っていまして、
220312 食品価格が高騰 小麦と植物油の価格がすさまじい
毛ば部ラジオです。
私がすぐに連想しましたのは、
ソフィア・ローレンとマルチェッロ・マストロヤンニ主演の、
1970年代の、「ひまわり」という映画でした。
第二次世界大戦後の悲しい夫婦のお話です。
I Girasoli (ひまわり/Sunflower) - Love theme from 'Sunflower'
ロシアに出兵して、厳寒の中、
行き倒れとなり、記憶を失った夫がロシア娘に助けられて、
彼女と夫婦になります。
妻(ローレン)はやっとの思いで、夫を探し当て再会するのですが、
夫には既に妻と子供がおりました。
最後には結局、夫婦は別れ別れとなってしまいます。
ソフィア・ローレンは美しい女性ではなかったですね。
寧ろ、私は不美人と思えるのですが。
息の長い女優だったのは、
レチタティーヴォ(朗誦)の学校に通う努力家だったわけです。
年老いた彼女は益々若やぎ、
豪華さと風格を身に着けましたね。
「ひまわり」は伊露仏米の合作です。
イタリア人も大好きな花ですが、
広大な土地での大量生産は、ロシア・ウクライナに
遠く及ばないでしょう。
済みません、途中で区切ります。
続きがあります、日本時間の夜遅くになります。
映画は、向日葵が「別れ」への暗示となっているようです。
「別れ」「告別」で知られていますのが、
ハイドンの交響曲45番。
「告別」と名付けたのは、後年(10年後ぐらい)のことです。
エステルハージ(ハイドンの雇い主)の別荘で夏を過ごそうと、
ハイドン他、オーケストラ団員を
引き連れてやって来たはいいものの、滞在が長引き、
(貴族は金持ちだったのね、国民のお金を搾取しても
これほどのことが出来ればねぇ)
楽団員たちは家族恋しさにホームシックとなり、
見かねたハイドンが、「告別」で、エステルハージに示唆します。
第4楽章で、楽団員が徐々に退場し指揮者が1人取り残されます。
それと察したエステルハージは、明くる日、団員を帰郷させます。
(というエピソードが残っています)
愉快な作品です。是非、ご照覧ください。
ハイドン交響曲第45番 「告別」 第4楽章
Abschiedの続きで、ベートーヴェンのソナタ26番「告別」
Les Adieux
第1楽章 告別
第2楽章 不在
第3楽章 再会
20分足らずの曲です。
Beethoven - Piano Sonata No. 26 "Les Adieux" (Pollini)
長かったら、区切ってどうぞ。
卒業式、卒園式のシーズンですね。
「思い出のアルバム」を子供たちが歌い出すと、
保育園、幼稚園の先生方はそっと涙するのだとか。
思い出のアルバムomoidenoarubamu/歌いだし♪いつのまにか/見やすい歌詞付き/【こどものうたkid's song】
子は国の宝です。
毛ば部とる子さんが、ロシアとウクライナの地から、
世界の60%のヒマワリ油が採れる、と仰っていまして、
220312 食品価格が高騰 小麦と植物油の価格がすさまじい
毛ば部ラジオです。
私がすぐに連想しましたのは、
ソフィア・ローレンとマルチェッロ・マストロヤンニ主演の、
1970年代の、「ひまわり」という映画でした。
第二次世界大戦後の悲しい夫婦のお話です。
I Girasoli (ひまわり/Sunflower) - Love theme from 'Sunflower'
ロシアに出兵して、厳寒の中、
行き倒れとなり、記憶を失った夫がロシア娘に助けられて、
彼女と夫婦になります。
妻(ローレン)はやっとの思いで、夫を探し当て再会するのですが、
夫には既に妻と子供がおりました。
最後には結局、夫婦は別れ別れとなってしまいます。
ソフィア・ローレンは美しい女性ではなかったですね。
寧ろ、私は不美人と思えるのですが。
息の長い女優だったのは、
レチタティーヴォ(朗誦)の学校に通う努力家だったわけです。
年老いた彼女は益々若やぎ、
豪華さと風格を身に着けましたね。
「ひまわり」は伊露仏米の合作です。
イタリア人も大好きな花ですが、
広大な土地での大量生産は、ロシア・ウクライナに
遠く及ばないでしょう。
済みません、途中で区切ります。
続きがあります、日本時間の夜遅くになります。
映画は、向日葵が「別れ」への暗示となっているようです。
「別れ」「告別」で知られていますのが、
ハイドンの交響曲45番。
「告別」と名付けたのは、後年(10年後ぐらい)のことです。
エステルハージ(ハイドンの雇い主)の別荘で夏を過ごそうと、
ハイドン他、オーケストラ団員を
引き連れてやって来たはいいものの、滞在が長引き、
(貴族は金持ちだったのね、国民のお金を搾取しても
これほどのことが出来ればねぇ)
楽団員たちは家族恋しさにホームシックとなり、
見かねたハイドンが、「告別」で、エステルハージに示唆します。
第4楽章で、楽団員が徐々に退場し指揮者が1人取り残されます。
それと察したエステルハージは、明くる日、団員を帰郷させます。
(というエピソードが残っています)
愉快な作品です。是非、ご照覧ください。
ハイドン交響曲第45番 「告別」 第4楽章
Abschiedの続きで、ベートーヴェンのソナタ26番「告別」
Les Adieux
第1楽章 告別
第2楽章 不在
第3楽章 再会
20分足らずの曲です。
Beethoven - Piano Sonata No. 26 "Les Adieux" (Pollini)
長かったら、区切ってどうぞ。
卒業式、卒園式のシーズンですね。
「思い出のアルバム」を子供たちが歌い出すと、
保育園、幼稚園の先生方はそっと涙するのだとか。
思い出のアルバムomoidenoarubamu/歌いだし♪いつのまにか/見やすい歌詞付き/【こどものうたkid's song】
子は国の宝です。
2022.03.10
銭形の勘次さんから頂いたコメントが反映しませんので、
こちらに貼り付けておきますね。
銭形の勘次さんのタイトルとコメント;
闘う山本太郎氏
【山本太郎氏の国会質問を見てください。(最新)
派手に報道される事柄の裏では、いつもこれだ。
数の力に押しつぶされてしまう。
オソロシイ国だ。
少なくとも(日本人が憧れる)欧米人のように、
国民の70%は選挙に行けばいいものを。
子供の頃からの社会教育が異なるから、
諦めてしまえばそれまでだ。
英語早期教育よりも、社会科早期教育をやったらどうか。
少しは我々の頭も改善されることだろう】
日本時間で午後9時から11時ぐらいの間は、
コメント送信し難いようです。
【Live】山本太郎の国会質問!衆議院・内閣委員会 〈警察法の一部を改正する法律案〉(2022年3月2日)
銭形さん推薦の動画は、こちらかと思います。
山本太郎氏が正論で熱弁を奮っても、
議員の起立で「警察改正法案」が簡単に可決してしまう。
おそろしい国ですね。
選挙に行かない方たちは、
安部、高市、岸田を愛しているのですね。
こちらに貼り付けておきますね。
銭形の勘次さんのタイトルとコメント;
闘う山本太郎氏
【山本太郎氏の国会質問を見てください。(最新)
派手に報道される事柄の裏では、いつもこれだ。
数の力に押しつぶされてしまう。
オソロシイ国だ。
少なくとも(日本人が憧れる)欧米人のように、
国民の70%は選挙に行けばいいものを。
子供の頃からの社会教育が異なるから、
諦めてしまえばそれまでだ。
英語早期教育よりも、社会科早期教育をやったらどうか。
少しは我々の頭も改善されることだろう】
日本時間で午後9時から11時ぐらいの間は、
コメント送信し難いようです。
【Live】山本太郎の国会質問!衆議院・内閣委員会 〈警察法の一部を改正する法律案〉(2022年3月2日)
銭形さん推薦の動画は、こちらかと思います。
山本太郎氏が正論で熱弁を奮っても、
議員の起立で「警察改正法案」が簡単に可決してしまう。
おそろしい国ですね。
選挙に行かない方たちは、
安部、高市、岸田を愛しているのですね。
2022.03.07
大岡の忠相どのが推薦する動画です。
鳩山由紀夫氏と東郷和彦教授の対談です。
ウクライナ情勢を徹底解説 鳩山友紀夫×東郷和彦(静岡県立大学グローバル地域センター客員教授,静岡県対外関係補佐官)
それから、じゅんちゃんの「哲学入門」です。
ライブ:「9条を変えないと国が守れない!核武装せよ!」は全くリアリズムじゃない
毛ば部ラジオ、毛ば部とる子氏です。
「本気で戦う姿 世界に示せ」戦争のやり方しか考えていない異常な政治家
「毛ば部ラジオ」、毛ば部姐さんのところで見つけた
共感した、感服するコメントがこちらです。
【自民党も昔はタカもいたし、ハトもいた。
ただタカでも野中広務のような大物の戦中派は戦争は絶対にダメと完全否定してました。
右にはいたのだろうが、
一線を越えてはいけない部分はわきまえていた。
一方で安倍も高市も橋下も戦後の生まれで戦争を全く知らない世代。
そういう人間らが無責任に戦争を煽り、賛美している光景を見たら
亡くなった自民党の先達はどう思うのでしょうね。
元首相が核シェアリングを話すなど
完全に超えてはいけない一線を越えたような気がします。】
【戦前、ヨーロッパがキナくさくなったとき、
日本では「バスに乗り遅れるな」という言葉が流行しました。
他国の戦争をみて「発情」したわけです。
今の高市早苗がまさにそれです。
我が国が「バス」を発車させたのはみなさんご存じの通りです。
燃料はわずか。
ブレーキもなく、しかも気の狂った運転手がハンドルを握るこのバスが、
国民もろとも地獄に突っ込んだ悲劇を忘れてはなりません。】
2つを紹介しましたが、
他のコメントも興味深く、明察、洞察力のあるコメントばかりです。
毛ばぶ姐さんのコメンテーターさんたちは、
(お年を召した方々が多いように見えますが)、
賢人、識者、知性派の方たちと思われます。
鳩山由紀夫氏と東郷和彦教授の対談です。
ウクライナ情勢を徹底解説 鳩山友紀夫×東郷和彦(静岡県立大学グローバル地域センター客員教授,静岡県対外関係補佐官)
それから、じゅんちゃんの「哲学入門」です。
ライブ:「9条を変えないと国が守れない!核武装せよ!」は全くリアリズムじゃない
毛ば部ラジオ、毛ば部とる子氏です。
「本気で戦う姿 世界に示せ」戦争のやり方しか考えていない異常な政治家
「毛ば部ラジオ」、毛ば部姐さんのところで見つけた
共感した、感服するコメントがこちらです。
【自民党も昔はタカもいたし、ハトもいた。
ただタカでも野中広務のような大物の戦中派は戦争は絶対にダメと完全否定してました。
右にはいたのだろうが、
一線を越えてはいけない部分はわきまえていた。
一方で安倍も高市も橋下も戦後の生まれで戦争を全く知らない世代。
そういう人間らが無責任に戦争を煽り、賛美している光景を見たら
亡くなった自民党の先達はどう思うのでしょうね。
元首相が核シェアリングを話すなど
完全に超えてはいけない一線を越えたような気がします。】
【戦前、ヨーロッパがキナくさくなったとき、
日本では「バスに乗り遅れるな」という言葉が流行しました。
他国の戦争をみて「発情」したわけです。
今の高市早苗がまさにそれです。
我が国が「バス」を発車させたのはみなさんご存じの通りです。
燃料はわずか。
ブレーキもなく、しかも気の狂った運転手がハンドルを握るこのバスが、
国民もろとも地獄に突っ込んだ悲劇を忘れてはなりません。】
2つを紹介しましたが、
他のコメントも興味深く、明察、洞察力のあるコメントばかりです。
毛ばぶ姐さんのコメンテーターさんたちは、
(お年を召した方々が多いように見えますが)、
賢人、識者、知性派の方たちと思われます。
2022.03.02
反戦詩人、反戦作家のジャンニ・ロダーリの
わらべ歌です。
La filastrocca di Gianni Rodari
Chissà se la luna
di Kiev
è bella
come la luna di Roma,
chissà se è la stessa
o soltanto sua sorella…
Ma son sempre quella!
– la luna protesta –
non sono mica
un berretto da notte
sulla tua testa!
Viaggiando quassù
faccio lume a tutti quanti,
dall’India al Perù,
dal Tevere al Mar Morto,
e i miei raggi viaggiano
senza passaporto
キエフの月も、
ローマの月のように
美しいと
誰が知ってるだろう
月はただ姉妹なんだと
誰が知ってるだろう・・・
私はいつでも月だ!と、
-月は抗議する-
夜の頭に
載せる、私は、
君たちのベレー帽じゃないんだ
インドからペルー、
テベレから死海、と、
君たちみんなを
照らしながら
パスポートなしで、
私の光は旅するんだ
1960年に出版された、
ジャンニ・ロダーリの詩です。
長い歴史上でも、1960年のその頃も
ウクライナは問題を抱えていたのですね。
Harp Quintet in C minor - E.T.A. Hoffmann
ホフマンの「ハープ五重奏曲」です。
Vladimir Horowitz plays Liszt Consolation No 3
リストの「慰め 3番」です。
月の言葉を男の子っぽくしましたが、
月はイタリアでは女性名詞です。
la luna 月
la stella 星 複数形で、le stelle
il sole 太陽
filastrocca, フィラストロッカは、
童謡、わらべ歌という意味もありますが、
たわごと、戯れ、あるいは
ギャグという意味もありますです。
わらべ歌です。
La filastrocca di Gianni Rodari
Chissà se la luna
di Kiev
è bella
come la luna di Roma,
chissà se è la stessa
o soltanto sua sorella…
Ma son sempre quella!
– la luna protesta –
non sono mica
un berretto da notte
sulla tua testa!
Viaggiando quassù
faccio lume a tutti quanti,
dall’India al Perù,
dal Tevere al Mar Morto,
e i miei raggi viaggiano
senza passaporto
キエフの月も、
ローマの月のように
美しいと
誰が知ってるだろう
月はただ姉妹なんだと
誰が知ってるだろう・・・
私はいつでも月だ!と、
-月は抗議する-
夜の頭に
載せる、私は、
君たちのベレー帽じゃないんだ
インドからペルー、
テベレから死海、と、
君たちみんなを
照らしながら
パスポートなしで、
私の光は旅するんだ
1960年に出版された、
ジャンニ・ロダーリの詩です。
長い歴史上でも、1960年のその頃も
ウクライナは問題を抱えていたのですね。
Harp Quintet in C minor - E.T.A. Hoffmann
ホフマンの「ハープ五重奏曲」です。
Vladimir Horowitz plays Liszt Consolation No 3
リストの「慰め 3番」です。
月の言葉を男の子っぽくしましたが、
月はイタリアでは女性名詞です。
la luna 月
la stella 星 複数形で、le stelle
il sole 太陽
filastrocca, フィラストロッカは、
童謡、わらべ歌という意味もありますが、
たわごと、戯れ、あるいは
ギャグという意味もありますです。